脇脱毛で脇汗が増えるという科学的な証拠はありません。
脱毛の施術で照射される光やレーザーは、濃い色に作用するという特質があるため、脇の黒い毛の根元にある発毛組織にダメージを与えます。しかし、汗を分泌する汗腺には反応しません。ごく稀に、汗腺が刺激を受けて汗が出やすくなり、脱毛多汗症になることはありますが、症状は一時的なもので、通常は自然に治るので心配ありません。むしろ、脇汗が増えたのではないかという過剰な不安が、発汗を促している場合があります。汗の量は、ストレスや緊張などの精神的な影響を受けやすいからです。
なぜ脇汗が増えたように感じるのか?
森林伐採をすると雨水が地表面を流れやすくなり、ふもとの村で洪水のリスクが増えるという現象がありますが、こちらと同じ原理です。脇毛には、汗を吸収したり蒸発させやすくする役割があります。それが脱毛によってなくなると、汗が流れやすくなって湿気がじかに皮膚に伝わるので、汗の量自体は以前と変化しなくても、増えたと感じてしまうのです。
脇汗対策に有効な方法
脇汗対策には、汗をかかないように抑制する方法と、かいた汗を快適に処理する方法の、二通りがあります。
第一に、脇汗を出さないようにするためには、制汗剤を用いて脇の汗腺にフタをするのがオーソドックスな解決策です。制汗剤には、スプレー、スティック、クリームタイプがありますが、脱毛後のツルツルの肌には、皮膚に馴染みやすいクリームがおすすめです。塗りすぎると、白く跡が残ったり服についたりするので、適量をすり込むように塗るといいでしょう。
さらに、お化粧崩れが許されない舞妓さんたちの必需品とも言われる汗止め帯も、汗を抑えるのに効果的です。内側に突起がついた汗止め帯を胸の高い位置で巻き、脇の下にある大包と呼ばれるツボを押して刺激することによって、制汗することができます。
第二に、汗を上手に処理する方法には、汗取りパットが有効です。脇の部分に汗取りパットが付いたインナーを着用すれば、洋服に汗染みがつく心配がなくなるだけでなく、匂いも吸い取ってくれるので安心です。
脇脱毛が直接の原因で、脇汗の量が増えるということはないので、過度の心配は無用です。ただし、ストレスや緊張が汗腺の働きを活発にさせることはあります。汗の量を増やさないためには、脇汗をあまり気にし過ぎないことが肝要です。お出かけの前にしっかりと脇汗対策をしておけば、心穏やかに一日を過ごすことができるでしょう。