FXを始めた頃、何故か調子よく資産が増えていきました。 しかし、ロット数を増やして取引し出すと、大負けする。 こんなことを繰り返しておりました。 けっこうよく聞く話ですね![]()
自分なりにいくつかルールを決めて仕切りなおしていた頃、ネット上で”ギャン理論”と言うのを見つけました。 ご存知の方も多いかと思います。
ウィリアム D. ギャン (1878-1955) 株式や商品の伝説的な?相場師だったようです。 聖書に学んだ投資哲学から生み出した厳格なルールにしたがっていたと。 FXにちょっと合わなかったり、時代が違うのでややずれていることもあるかと思いますが、自らのルールに取り入れた物も多いのでちょっとご紹介![]()
Ⅰ:
全資金を10等分し、一回の取引額は全資金の10分の1以上のリスクをとらない。
資金管理は投資の基本。
資金の10%で1回の取引をするようにしています。
Ⅱ:
ストップ・ロス・オーダーを決めて、それを守ること。
ストップを必ずおくこと。損失限度を計算した上、ポジションを持つと同時に行うこと。
最初はこの見極めがなかなか難しいです。 ポジションを持つタイミングを間違えていたら、大負けしてしまうこともあるので、そういう時は素直に負けを認めましょう![]()
Ⅲ:
過剰な取引をしないこと。資金配分を守ること。
Ⅰと同じですね。 私はコレで失敗しました
Ⅳ:
利益確保した後は、ロスカットしないように、ストップを変更すること。
Ⅱを必ず行い、ポジションが利益を上げだしていったらストップも徐々に上げていけば負けはしません。
ずらしたストップに引っかかり、後に上昇
なんて事もありますが、負けないことが大事かと。 いずれ戻ってくると思って、塩漬けにしてしまっては身動き取れなくなってしまいます。
Ⅴ:
トレンドに逆らわないこと。自分のルールに従って、相場のトレンドに確信が持てないときは売買しない。
トレンドに逆らわないこと。
分からない時は手を出さない。 休むも相場です。
始めたばかりの頃、ポジションを持ちたくなってしまいがち。 ポジポジ病に注意![]()
Ⅵ:
疑わしいときは手仕舞いし取引をしない。
迷ったら手仕舞い、ポジションは決済すること。
Ⅶ:
活発な市場のみを取り引きする。動きが鈍く、活気のない市場には手を出さない。
値動きがあり売買も活発な通貨ペアでの取引をする。
Ⅴと少しかぶります。 現代でFXは24時間取引が可能です。 活発でない時間帯もあります。 ずっとPCに張り付いていては時間の無駄でもありますね。
Ⅷ:
資金の一極集中を避けること。リスクを均等分散すること。
個人的には色々な通貨に分散することはしない(その日やその時期に選んだ通貨ペアで短期取引してます)のですが、ある程度口座資産が増えてきた時に複数業者さんに口座を作りました。 信託保全されていても念のためです。
Ⅸ:
すべて成り行き注文で売買すること。
ギャンは指値での利益確定はしなかったようです。
今はネットでの取引が主流なので、個人的にはコレは自分のルールから外しています。
Ⅹ:
確固たる理由なしに手仕舞いしないこと。利益を守るためストップオーダーでフォローする。
Ⅱ、Ⅳを必ず行った上で、ストップをうまく使い大きな利益を目指すということですね。
ⅩⅠ:
実現益は蓄積せよ。連続して取引に成功したら、一部は温存し、緊急時やパニック時に使うこと。
Ⅰ、Ⅲ同様資金管理が大切と言うこと。 口座を増やすのもいいですしね。
私の場合、たとえばFX口座に100万円だけを残し、超えた分は銀行にプールします。 銀行口座が100万になったらFX口座の上限を120万にする。 この繰り返しで少しずつ両方を上げていくように心がけてます。 金額がいくらにしても、もし万が一、業者さんがが倒産し、資金が帰ってこないとか、帰ってくるまで時間がかかるのでは困りますね。 すぐ再起できるように残しておける安心感は重要ではないでしょうか? 急な出費にも対応できますし![]()
ⅩⅡ:
わずかな利益狙いの売買をしないこと。
ギャンは株式や商品の売買だったので、こうなのかな? と、個人的には思っています。
ネット取引では、スキャルで数をこなすとか、FXならではのスワップで稼ぐことも出来ますね。
(個人的にはスワップはあくまでもおまけと思ってますが・・・)
ⅩⅢ:
絶対に難平(ナンピン)をしないこと。
Ⅴでトレンドに乗ることと言っていますので、ナンピンは出来ませんね。
ⅩⅣ:
我慢できないというだけで相場から逃げない。また、待ちきれなくなったというだけで手を出さない。
ポジポジ病に注意です![]()
ⅩⅤ:
小さな儲けと大きな損は避けること。
コツコツ稼いでガッツリ負ける・・・ 私も経験者です。
ストップを必ず入れること
うまく行けば大きな利益にとなります。
塩漬けにして、耐えられなくなって大きく損切りしないように注意です。
ⅩⅥ:
ストップ・ロス・オーダーを確実にし、これをキャンセルしないこと。
ここでもストップのことです。 それだけ厳格にという事ですね。
ⅩⅦ:
極端に過剰な売買は避けること。
連勝していると、調子に乗って取引連発してしまいがち。
数が増えると精度も落ちてしまいますので、買ったらご褒美で飲みにでも行ってください。
逆に連敗中で何とか取り返そうと、過剰に取引してさらに損失を増やすパターンは最悪です。
ご褒美はないですが、少し息抜きして落ち着きましょう![]()
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ⅩⅧ:
買いだけではなく空売りも積極的に活用すること。
FXの場合、売りから入ることも出来ます。 小さなスワップ狙いで買いばかりでは、下げのトレンドの際には損切りばかりになります。 現状、日本の金利が低いからか、日本人の個人投資家は買いが好きな傾向と、何かで見ました
売りも活用しましょう![]()
ⅩⅨ:
値ごろ感に捉われて売買しないこと。
数日続いたレンジの底だからといって買い、ストップ入れなくてもレンジ相場だし・・・ なんて言ってるうちに、その後数日続けて続落・・・ 目も当てられません![]()
去年からのサブプライム問題発生からは”何年ぶりの水準”と言うニュースをよく耳にしてますので、皆さん注意されてると思うので、暫くは大丈夫でしょう・・・
ⅩⅩ:
ピラミッティングのタイミングに注意すること。
早過ぎると、トレンドができていないので、はねかえされてしまうこともあります。
ピラミッディング(買い増し、売り増し)のタイミングに注意すること。
レジスタンス・サポートをブレークしてから買い増し、売り増しをすること。
ⅩⅩⅠ:
買い増しは発行株式数の少ない銘柄を、売り増しは多い銘柄を選ぶこと。
タイトルどおりです。
ⅩⅩⅡ:
ヘッジは決してしない。ある商品を買い建てしていてその価格が下がり始めたとき、これ をヘッジしようとして別の商品を空売りしてはいけない。
この場合は相場から手を引いて損を確定し、次の機会を待つ。
個人的に、両建てはお勧めできませんね。
早めに損失確定して、次の取引機会を待つ方がいいと思います。
ⅩⅩⅢ:
充分な理由なしにポジションを変えないこと。また、相場のトレンドが変わる明白な兆候なしには手を引かない。
トレンドに従うと言うことです。 調整の売り、買いで下げたり上げたりする動きにビビッてしまわないように。
ⅩⅩⅣ:
充分な利益を確保した後は意味なく頻繁な取引は避けること。
調子に乗るな!ってことです![]()
ⅩⅩⅤ:
相場の天底に関して勝手な憶測を行わないこと。天底は相場が明らかにする。
ⅩⅨと似ていますね。
ⅩⅩⅥ:
不確かな助言による売買の禁止
今だと、いろんな掲示板、ブログもあります(コレもそうですが・・・)。 そういったものを参考程度にするのはいいかもしれませんが、鵜呑みにして取引しない事です。 最終的には自分で判断して取引しましょう。
ⅩⅩⅦ:
損切りした後は取引量を縮めよ。決して増やしてはならない。
損を取り返そうという発想は危険です。 落ち着いて次の機会を待つことです。
ⅩⅩⅧ:
不適切なポジションメークと手仕舞いの禁止
入るタイミングを間違えると、負けてばかりでしょうし。 入るタイミングを間違え、少し待てばトレンドに乗れるのに、その前に決済してしまったり・・・
最初はなかなか難しいですが、指数や指標勉強しながら経験をつむしかないですね。
現代ならではのバーチャル取引とかもありますので、活用するのもいいですね。
以上の28項目を個人的に解釈してます![]()
こういったことを守り続けることで、安定した利益を確保できるのではないでしょうか? 私も出来る限り守るように努力します
ただ漫然と取引をするのでは、パチンコ・スロットと同じになってしまいます。