クリスマスは嫌いです。

嫌いになりました。

去年の今頃から。

乳がんの骨転移で車椅子生活になってから。。。


以前は大好きだった。

クリスマスの時期、街はキラキラとイルミネーションに輝く。

表参道や六本木ヒルズのイルミネーションは格別にキレイ。

光の中にいると、寒さも忘れるほどロマンティックな気分に浸れる。

夢見るようなライトアップは、誰かと見るのも楽しいけれど、1人で見たって十分に楽しい。

むしろ光の中をひとり気ままに歩き回るのは極上の贅沢な時間だった。


今はね、それができないの。

この時期、テレビにはクリスマスイルミネーションが映し出される。

1年ちょっと前の自分なら、すぐさま見に行ったりしただろう。


今は?


イルミネーション見に行くとしたら、

介護タクシー呼んで、高いお金払って、

お店にも自由に入れないまま、また介護タクシーに乗って、結構なお金を払って帰ってくる……

そのタクシー代があれば豪華クリスマスディナーも楽しめるのに。


さらに、時間かけてイルミネーション見に行ったら、翌日にまた尻が痛くなるのではと怯えてしまう自分がいる。


やっぱ今の私にはとても無理だ。


だから、クリスマスが嫌いになりました。

いや、正確にはクリスマスシーズンが。

クリスマスそのものが嫌いになった訳じゃない。


クリスマスは好きです。

でも、行動できない自分を思い知らされるから、嫌いになっちゃう。


……


それでも明日は出勤日。

緑や赤、サンタやトナカイで装飾された街は、それなりに目を楽しませてくれることだろう。

いつもよりキョロキョロしながら、車椅子を運転してみたいと思います。

(モチロン安全運転でねてへぺろ)