昨日、またまた電動車椅子を走らせ、
映画「新聞記者」を観てきた。
これは上映できたことが、すごいことかもしれない。アメリカなどでは「ペンタゴン・ペーパーズ」など、政治権力に立ち向かうマスメディアの映画は作られてきているが、日本制作でこうした映画が観れるとは思っていなかった。
この映画はフィクションだ。
けれど、今、日本で何が起こっているのかを描いている。
知らないことが、一番怖い。
私たちは、どんな情報操作の中を歩んでいるのか。
言論の自由は侵されてないか?
フィクションとノンフィクションの狭間で知らされる。
この衝撃的な映画を見終わって周りを見渡すと、
誰も感想を口にしてない。
私は映画館を出る時、見終わった人たちのお喋りに耳を傾けるのだけれど、
「これって本当?」「あのシーンてさあ」
「主演の松坂桃李が」とか、
今回それが何も聞こえてこない。
ほぼ満席だったのに。
これだけのものを見て無反応というのが、
ある意味とても日本人らしくて、
逆に、そこに怖さを感じた。
流されるがままに戦争に突入していった
戦前の日本も、こうだったのではないかと。