「おれが政権を奉還して、江戸城を引払うやうに主張したのは、いわゆる国家主義から割り出したものサ。三百年の根柢があるからといつたところが、時勢が許さなかったらどうなるものか。かつまた都府というものは、天下の共有物であつて、決して一個人の私有物ではない。」(『氷川清話』)



リビアの石油施設に政府側が空爆を行っているとの報道がされていますが、きっと勝海舟なら、「何を馬鹿なことをしているのだ」と憤慨したことでしょう。



人間というもは、つい近視眼的かつ利己的に行動しがちですが、冷静に状況を俯瞰することが必要だと思います。