FUZZY CHAOS 511 -653ページ目

今日の出来事、没入編

ボールペンの限界点とペンダコの限界点。-091113_0014~0001.jpg


 冷えた部屋に、トマトジュースが置いてあった。
 目が覚めるとブラインドを開け、温まりきった毛布に捕まりながら傍らの液体に口を付けた。乾燥した空気を夜な夜な吸い込み、張り付いた喉を降りていく塩味の赤が一日の始まりに変わり出した頃に煙草に火を付ける。濁り水の様な意識を振り払おうと煙を吸い込み喉の奥でチリチリと痛む感覚を咳払いで誤魔化し、携帯電話でメールのチェックを始める。
 Eメール、3件。朝初めての対話が電子機器と化した生活に慣れてしまった自身に気付かず、日課となっているゲームを弄くりながら煙草の灰を払った。頭の中では今日一日の行動スケジュールが目まぐるしく走り回り、頭の奥で聴こえる幻聴を無視しながらノロノロとトイレに立つ。変わり映えの無い白い空間で、今更に朝を痛感すると空腹を思い出した。朝のメニューは適当に目に付いた菓子パンとフライパンに乗せた生卵の進化過程を無関心な目で観つつ目玉焼きと茹で野菜。案外きっちりと食べる自身の行動は、根深に焼き付いた記憶がそうさせる。食べると言うことは、生きる事、巧い台詞があるものだ。
 体は既に食べ終わった食器を忘れて、パソコンの電源を入れる。息を吹き返した電子機器は足の悪い老人のようにゆっくりと画面を変えて行く、早すぎる時間の流れにはこれくらいの動作が丁度良いのかもしれない。気だるげな作業を始め、老人を操るには酷なスピードでさっさと済ませる、これでは養護施設で働くなんて到底不可能だ、毛頭働く気は無い、いや、少し考えた。
まだこの老人と対話してみようとアプリケーションを開き、wwwの世界へ意思を投げた。大体お決まりなコースでウェブページをめくり、煙草に火を付ける動作を慣れた手つきで済ますとさっき温め直した珈琲を口に運ぶ、目の端には鳴らない電話が映り込んでいた。
「…だよなぁ。」
 訳の分からぬ同意が向けられるのは液晶画面越しに見える2bitの文字、ここ数日のまともな会話は家族と交わす言葉だけ、香の充満した部屋では世界が見えなくなる現象がざらに起こり、意識を取り戻す頃には精神的な堕落が待ち受けていて目に映る全てが不安要素に変わり果てる。過度に執着した傾向は良くも悪くも全てを終着駅まで到達させたくなるらしい、細密にひしめき合う線と点、白と黒、使い込んだギター、ベース、指を占領する嗜好品とエトセトラ、エトセトラ。単語化すると終わりの無い事柄が自身を構成する要素となっている事は間違いないが、自身を殺す糧になって貰っては困る、音楽を流す事によって増幅された不安を払拭とまでは行かないが、麻痺させることは容易な事で、赤の他人と触れ合いながら走るアルミニウムの塊の中では耳に挿し込む行動を止めることは出来ない。
 時計に目を向けて時間を確認し、今後の行動で如何に効率良く全てを処理できるかを処理速度の低下した脳内でシナプスをフルに活動させる。伝達された行動スケジュールは、大体役に立たないものばかりだが今日ばかりはそうも言っていられない、約束の時間に遅れても大丈夫なのは気の知れた友人だけにしておこう。作業着なのか寝巻きなのか曖昧なボーダーラインで区切られた衣服を脱ぎ捨てて、恐ろしくタイトに作られたパンツを履き、上半身で秋の冷たさを痛感しながらモノトーンに着飾ると足早に支度を済ませて磨いたブーツを掴み、階段をのらりくらりと降り始めた。
 外に出ると秋風がコートをなびかせ、寒さを煽った。目の前に広がる商店街の店舗がある程度の賑わいを見せている、人、人、人。雑踏の中で足早に駅に向かい、目の前の生きる障害物を避けて歩き続けると知り合いの店で挨拶を交わす。
 「こんにちは。」
 「こんにちは。」
 朝の気だるげな雰囲気を一切見せない笑顔での挨拶の後は決まって無表情な金属に変わる、人間そんなものだ、と思いたい。

この文章の行く末を考えるのが大分面倒に変わり果てたので、もう良いや。




朝、トマトジュースこぼしました。
プチ、盛大に。


トマトジュースあるのに、珈琲飲むなよ俺。
肘で倒すなよ俺。

まったくもう。




何も考えずに言葉を変換して吐き出す文章とは違って、朝の記憶を穿りながら考える文章は、大分質が違いますね。
まず、前頭葉を働かせることによって明らかに文章が出てくるスピードが違いすぎる。
なんで、1時間30分も掛けてるの、絵描けよ。

大体、吐き出すとしたら些細なことを歪ませて増幅した負の感覚を無意識と意識の曖昧な層で淡々と打ち続けるだけの行為なんだから、そりゃ早いですね、分かります。
行方の分からない文章ほど書きやすいものは無いと思う、何故って考えていないから。

本当に考えているのならば、

いや、そーでもねーな、考えて凹んだ結果生まれるものか、そんなもんだ、そーかそーか。
はっはっは、


明日、人生初の整体に行ってきます。
腰が、痛い。