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STUDIO 67

ブルースとプロレスと、ほんのわずかの愛だけで生きていくBLOG

僕は松本英彦が好きだ。

日本のモダンジャズを切り開いた先駆者・・・
敬意を払うのはもちろんだが、何よりサックスの音色が好きだ。

僕の好きなレスター・ヤングを彷彿とさせる。

 

彼が参加したビッグ・フォアの『ジャズ・アット・ザ・トリス』や

松本英彦のモダン・ジャズ』などは和ジャズ史上の名盤である。

 

 

そんな彼も没後二十年を経て、音源の入手が難しくなってきた。

数少ないリーダー作も廃盤が続いている。

 

そんな中で、気になるCDを見つけた。

 

 

このいかにも企画モノ臭い、本屋や駅のワゴンで売られていそうな、

実際、僕もそういうところで見つけたのだが、裏面の演奏者を見て

思わずのけぞった。

 

感のいい人はもう察しているだろうが、松本英彦の演奏なのである。

しかも録音は63年。彼が日本の音楽シーンに君臨していた
全盛期の録音なのである。

 

にもかかわらず、このCDをレジに持っていけなかった。

怪しいのである。あからさまに怪しいのである。

企画モノゆえ、演奏者のミスプリントも否定できない

 

せめて試聴できたら……と思うのだが

残念ながらこういう企画モノに試聴コーナーを設けている

奇特なサイトは見つけられなかった。

聞いたことがある人がいたら、ぜひ感想を聞かせてほしい。

 

ちなみに、ムード・サックスのような音楽は嫌いではない。

こういうの、シビレるよね。

 

 

【追記】

色々調べたところ、レーベルや曲目から判断して上記のCDは

『スリーピーズ・ポピュラー・アルバム』という作品と同内容らしい。

 

 

少なくとも松本英彦の演奏で間違いないようだが

どんなアレンジで演奏されているのかまったく不明なので

やはり購入には踏み切れないのだ……。