ポンコツさん

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※以下の文章は、ある画像を見て思ったことをありのままに書いた個人的な意見です。

 

昔は平均寿命が延びたって聞くと、「すごーい」って感心していた。

どんどん長寿になっていって、70代でお亡くなりになるのが”まだ若い”って思うようにもなった。

でも、病院で働き出してからはそう思わなくなった。

 

街にでれば、流行のファッションに身を包んで、好きな音楽を聴いたり、好きに遊んだりできる。

でも1歩建物の中に入れば別世界が存在する。

20代の自分が、看護師という職業を通して見た現実は想像以上。

学生の時に実習中に見た世界とも違う。

元気になって社会へ戻っていくことは、この職業においてやりがいと感じる部分だと思う。

でも、それがどれだけ難しいか。

全てが全てそうなる訳ではない。治療をして、命は助かったとしてもその先の人生をどう生きるか。

平均寿命が延びても、果たしてその寿命まで健康で幸せと言える人生を送っているのか。

「せめて平均寿命まで生きたい。」と話している人がいた。

平均寿命を目標として治療に励むことは、その人なりに治療への意欲が高まっていいかもしれない。

だからその場では素直に応援や励ましの言葉をかけた。

今思うと、数十年後の今をどのような感情で迎えているのか考えるとさみしくもなった。

テレビのように健康的にハキハキと過ごしていられたらスーパーじいちゃん、ばあちゃんって賞賛されるだろう。

それが、もがき苦しみながら日々を過ごすか、現実が何かわからないまま日々を過ごすか。

凄く極端な話をしているし、全ての人がそうなるという話でもないが。

認知機能が低下した患者を目の当たりにして、家で見ていた姿と変わり果てた姿を見て、

家族は一歩下がって見ている。

反対に、一命は取り留めて徐々に回復してきたとしても要介護状態の患者を見て、

転院の話も進めずに「もうちょっとだけ」と病院に置いている。

はたまた、ケアの質に対して不信感を抱き意見をいただくことはあるが、家族は決して患者に触れようとしない。

医療関係の職業についていない限り、在宅で素人が患者を看ることは相当な苦労がかかることはわかる。

現実を受け止めきれずに、動揺することもわかる。

でも病院にも経営があって成り立たせるには、入院日数が伸びるにつれて加算の問題も発生する。

病院としては、早く転院先や施設を探して移動するように話を進めたい。

でも、家族との間にズレが生じることもある。

そんな現状を見て、たとえ命は助かったとしても、心の中にはモヤモヤしか残らない。

職員に対して感謝のお礼を聞いたとしても、家族が患者へ「よかったね」と声をかけている光景を見たことは少ない。

誰かの介護なしでは生きられなくなった患者は、このまま最期まで孤独になるのか・・・

ふと、そんなことを思いながら見送ることもある。

生きた先に待っているのは孤独や寂しさ、どうしようもない不安。

人の命がかかっている現場だからこそ、「どうしようもない」で片付けられる問題ではない。

ただ、健康寿命が尽きた先に待っているのは、解決し難いもっと生々しい現実であり現代社会の問題だと思った。

そんな日々を送っていると、学生の頃に思い描いていた看護師像とかけ離れた。

患者の発言を聞いていると、寂しやどうしようもない不安を抱えているんだろうなって察する。

患者さんから「こんな状況だからこそ、優しくして欲しい。」と言われたこともある。

冗談っぽく話していたが、今後も生活への不安が大きかったんだろうと思うと

病院でしか打ち明けられない弱さが見えて切なくなった。

社会に出れば、厳しいこともあるだろう。だから、病院で意地をはる人もいる。

 

寝たきりになって、ボーっとしている人。呼びかけても反応もしない人。

食べることができず鼻から管を入れて直接胃に栄養剤を入れて生きている人。

人工呼吸器に繋がれて、最期を迎えるだけの人。

認知機能が低下して、現実が何がなんだかわからなくなっている人。

賑やかな街からは想像つかない世界がある。

そんな方達のお世話をしながら、世間はどれだけ関心をもっているのか気になりました。

せめて患者家族間で手を握ったり関心を持ってくれる人が増えていただけると幸いです。

エンディングノートが流行りましたが、もしもの時のために様々な選択肢を考えてみてください。

その選択肢次第で、変わることがあるかもしれません。

 

綺麗事と言われればそうかもしれません。

でも、平均寿命とかニュースで話題の内容に少しでも関心を持っていただければと思います。