周産期から
腫瘍から
不妊から
女性医学 まで
20年近く産婦人科医として
幅広く経験をしてきました。
幅広く経験してきた理由は
自分に自信が持てなかったことが大きいです。
1をきいて10を理解できる天才ではありません。
要領がいいわけでもありません。
産婦人科と言っても
大きくざっくりと4分野にわかれ、
それぞれが重なっているところもありますが、
専門領域になると、
同じ科でもわからないことが沢山です。
はじめは
沢山の正常分娩を扱うところから
異常分娩が多い総合周産期センター、
大学で周産期グループに所属し
周産期専門医として沢山の経験をさせてもらいました。
そこから総合病院で周産期医療をしながら
これまでとはと異なる領域の
悪性腫瘍の治療、
手術や化学療法、緩和医療も
沢山の患者さんから経験させてもらいました。
そして、
これまで不妊治療後の妊娠の紹介を受ける際、
特に体外受精について、同じ産婦人科医でありながら、わからないことが多すぎると思い、
そこから
不妊治療を学びたいと思うようになりました。
そこで不妊専門クリニックに勤務し、不妊領域を学びました。
そして、40歳半ばをすぎ、
自ら辛い更年期症状に悩まされるようになり、
そこではじめて女性医学について
真剣に向き合うようになりました。
これまで西洋医学中心に医学をとらえていましたが、西洋医学だけでは太刀打ちできないことを痛感しました。
自分に自信がないために
兎に角、
一生懸命に患者さんと向き合ってきました。
知らない領域がないように学んできました。
一つの領域を極めるスペシャリストではなかったことに、いつも引け目がありましたが
ふとこのように
振り返ってみると
ある程度診療できるまで
全ての領域を網羅してきたことは
もしかして
強みなのかしら?
と、
思って初めて自分に自信を持つことにしました。
そして、辛い更年期症状を経て
すっかり私は、おばちゃんになりました。
これまで、病気を治すことに重きをおいてました。勿論、患者さん一人一人に、私なりの誠心誠意を持って、診療してきましたが、病気を治すことが最優先でした。
それが、
私も人として色々大変な経験もしてきて
辛さに共感できる年頃になってきました。
そうすると
これまで開業する自信がなった私から
これまでの経験を基に
全ての女性が少しでも安心できる医療を
提供できるのではと思えるようになりました。
気がつけばできる領域が沢山ありますが
目指すは小さなクリニックです。
混雑して受診するだけで疲れてしまう
クリニックは目指してません。
そんなクリニックは私も疲れてしまいます。
開業されている先輩医師たちからは
そんな甘い考えじゃあと呆れられるかもしれませんが
できそうにないものを
追い求めるから
そこにワクワクするのです。
年齢を経ると
なかなかワクワクできることが少なくなってきますが、
ワクワクしながら
考えて
このブログに残していきます。