失敗とはいえ要は薄いだけなんだから
色を乗せて濃くすればいいんでないかい?
トップコートは薄く噴けたと思うし。
濃くするだけでかなり違うと思う。
そんなわけで出来上がったメイクは剥がさずに上から描くことにした。
まずヘッドをソルベントでよく拭いた。
実際トップコートがどの程度取れるのか、
あるいは全く取れないのかはわからない。
ソルベントを含ませたティッシュと
細かいところは綿棒を使いとにかくよく拭いた。
リップとアイラインのグロスもできるだけ取り除いた。
テカったので激落ちくんでよ~くこする。
【ドールの顔とよく相談】
前回は今風メイクが気に入らなかったんだから
眉頭の太いクラシカルなメイクにしてみよう。
※作りたいイメージを明確に頭に描こう。
表現出来てるかどうかはともかく最初から一貫したイメージは中性的。
【また思うさまパステルを乗せる】
特に眉頭の形にこだわって描いた。
時々ウィッグを当てて様子見。
目尻のシャドウも濃いめに。
水彩色鉛筆で眉毛睫毛も描き足した。
上唇もほんの少しオーバー気味に。
【また仕上げ】
トップコートとグロス再び。
前回までもそうだったが、ちょっと目を潤ませた感じにするため
目尻の辺りだけアイラインのほんの少し外側までグロスを塗った。
トップコートがしんっと乾いて綺麗な肌が出現する時が好き。
それまではゴミが付かないかゆっくり回しながら見る。
出来た。
部分アップ。
ここの漫画以外の写真は大概そうだが
クリックすると大きくなっちゃうのだ。
トップコートの厚みは気にならない、
というよりわからないから大丈夫。
もちろんトップコートの後とグロスを塗った後はしっかり乾燥させる。
【装着】
付け睫毛のキツすぎたカールを指で押さえて伸ばし
瞼の裏にタミヤクラフトボンドで貼る。
睫毛を付けるのは案外大変なのだ。
なかなかうまく付かないが、そこは根気よくやるしかない。
爪楊枝やピンセットで睫毛を押さえつつなんとか貼り付けた。
ちなみにディスカウントの99円ツケマ。
いくつか種類があるので最初のとは違うものを使ってみたが
付けてしまうと違いはわからない。
人間様用なので当然大きいから真ん中で切って使う。
真ん中で切ったものをグルーの付いているところ同士くっつけ
「虫」と言って弟に投げてみたら本気でビビっていた。
アイはコクヨのプリットひっつき虫で付ける。
練り消しでもいいそうだ。
正面から撮るとなぜか魚眼レンズ顔になる気がする。
実物はこうじゃない…んじゃないかな。
角度を変えて撮ってみた。
あんまり変わらない?
そか、深キョンっぽく見えたのはカール睫毛のせいか。
【ウィッグパイルダーオン】
まず茶髪ショートを乗せた。
違和感はないと思う。
【撮って撮って撮りまくる】
とりあえず好みの顔になった。
追視するグラスアイが欲しいな。
もうなんというか、私には可愛いんだい。
でも「自分の娘」という意識はない。
ずいぶん前、デパートかどこかでモデル撮影会を
やっているのに出くわしたことがある。
おねいさんを囲んでおじさん達が
(お兄さんだったかもしれないが子供だったもので)
熱心にシャッターを切っていた。
また別の撮影会の作品が展示されているのをどこかで見た。
同じ人物(やっぱりおねいさん)が違う距離や角度で写っていた。
優秀作品が選ばれていたと思うが他と何が違うのか、
皆で似たような写真を撮って何が楽しいのか、
その時はわからなかった。
でも今ならちょっとわかる気がする。
写真の良し悪しはともかく楽しさはね。
いっぱい撮ったんだが同じような写真になってしまった。
ちょっと眉頭を下に引っ張りすぎたかな?
作ってから一晩置いたらそこが気になるようになってしまった。
予定以上に男っぽい顔になっちゃったような。
その翌朝、眉を直そうと溶剤でヘッドを拭いている夢を見た。
そこまで気にしてるのか、私。
更にもう一晩置いたらこれでいいとも思えるし。
う~ん…
※メイクが終わったらトップコートを噴かずに寝よう。
一晩置いてから本当にこれでいいのかを決めよう。
とにかく完成を急がない。
おれ達の戦いはこれからも続く!…のか?