写真(2021年5月・90歳7ケ月)十三公園で
㊳コロナかいくぐって~公園の効能
緊急事態制限に従って家の壁?見て過ごし、生活品買うためにスーパーに行くだけの毎日を2週間続けると、もうダメ~
妻が入院して一緒居た人形のネルルちゃんが帰ってきたので、ネルルちゃんとおしゃべりするのが私の家での唯一のしやべるときなのです。
「ネルちゃんもう11時だよ~まだ起きているの?」
「だって眠くないの~」
教えてないのに答えるのにびっくり~
閉じ込め、缶詰の日々~のなか、そんな気晴らししかないのだから、パソコンで下手なこの小説を書くのと、フレンドさんとメール交換するぐらいが唯一の気晴らし~
時間つぶしなら家事にいそしむ?洗濯、食事、整理整頓と家事はいくらでもすることはあるのです。一人暮らしになって覚えた家事仕事~
今になって妻の長い年月頑張ってきた軌条を思い出すのです。
そして私もその妻の軌条の後を今たどっていると思えば、家事の辛さは感じることはないのですが~でも、妻はいない~娘は仕事に縛られている~話す相手がないのは辛いことだと初めて知った経験です。
夜、寝室での寝入りばな~「パパ~」呼ぶ声に妻が居るものと思い込んで「なに?」返事して
目が覚めて空耳と知るのです。
そうかと思うと、朝方~布団の裾をトントンと叩かれて目が覚めることも再三あるのです。夢と分かっているのだけど、あまりにもリアルな体験に妻が戻ってきた~?思い込むことも~
気晴らしに、日曜日、近くの公園に行きました。
海に面して、樹木が茂り、広々とした草原の原っぱのある広い公園です。それがこの日は~
これまで人気はまるでなかった公園だというのに~一体どうしたことか?
小さな子供連れた家族連れ、滑り台ではしゃぐ子供たち~若者の野球、バスケットボール、ジヨキングする中年~そしてペンチに座る高齢者。
広場のあちこちには半円の小型テントが張られて、なかで寝ころっがっている人。
これはもう公園というより野外ツアーです。
小人数であちこちで楽しんでいるなかで、一人でいるのは~ふらふら歩きの私だけ。話し相手もいません。海辺まで行ってUターン、2キロ程の公園一周して帰ってきました。
そうか~コロナ禍で市内に遊びに行けないから、子供連れの一家が公園に来ているのだと気が付きました。滑り台やブランコもあり、グランドが三面もあって広い公園ですから人が集まっても密にならないのです。
コンクリート張ったグランドでスケ―ボートしている中学生もいます。
子供やお年寄りも家に閉じこもってのコロナ対策では、気持ちも、体も持ちません。公園の運動が、が唯一にコロナ対策しながら体の健康増進につながると悟りました。
それで私も思い直して公園に通うようになったのです。朝夕と2回公園を一周するのです。驚いたのは夜8時ごろ歩いたら<バスケットリング>で発電機つけて数人の若者がバスケットの練習しているのです。
ホント~コロナの災厄のなかで、公園の役割を改めて知ることになったのです。
ところがそれだけではありませんでした。~公園の効能がまだあったのです。
私のメイクと写真の先生~通称<女将さん>から連絡です。
日曜日に服部緑地公園で撮影するというのです。矢張り思うことは同じです。コロナを避けて密でないところで撮影するとなると公園になるのですね。
緑地公園は昔~ええホントに昔~50数年前に私がよく行っていた公園なのです。妻と幼い娘達連れてね。懐かしい公園です。遊ぶところは遊園地などいくらでもありました。でも、当時の私達には親子4人での家出をして、一からの生活始めた苦しい時でしたから遊ぶための余裕はありませんでした。
だから当時、公園は私達親子の唯一の憩いの場だったのです。
苦しい暮らしだったはずなのに今になると、ほのぼのとした想いい出として私のなかに残っているのです。
それが日曜日、スタジオに行くと雨が降り出したのです。
この日スタジオに集まったのは5人。撮影メンバーは4人だけど、私のフレンドのAさんも一人暮らし、多分家で退屈しているに違いないと思ったので誘ったら即座に行きます~と返事がきたのです。コロナで仕事はお休みなのです。
スタップは女将さんと写真と編集担当のMKさん、車の運転する女装のUさん。なにか本格的になってきたような構成です。
人手はあります。
スタジオの台所でカウンター囲んで雨の止むのを待つあいだの雑談です。
「雨の公園もいいじゃない?傘さしての撮影てロマンがあって~」
私の提案です。
「とくみさんそれはダメなの~足元が悪いから無理~」
女将さんに却下されました。
「天気予報では曇りになるとあったのに~」運転担当のUさんです。
ホントは私、女装のこのひと美人なんだから、私と一諸に撮ってもらったらと思うのだけど、人目にさらすのは写真でも嫌がるのです。
「スタジオでとくみさんを撮るしかないかな~」
ぼやくようにつぶやいたのは、Mさんです。隣の部屋のスタジオに張られた緑の幕を背景に私が演技?すると、Mさんが編集で背景の動画を私の後ろに重ねて作ってくれるのです。
前にユーチーブの<とくみチャンネル>で載せている動画で、駅のホームで一人電車待ちで私が立っている写真撮ってもらったときです。
実際はスタジオの緑の幕の前で、駅待ちのポーズでしゃべっているだけなのですが、駅で電車が入ってくるのを撮影した動画を、私の動画と重ねて編集してくれた人なのです。
あたかも駅に立って電車の入駅待ちしている私の映像が作られていました。まあ、初めてとことで、私の足元が宙に浮いているみたいだったり、差し伸べた私の手が入ってくる電車の中に突っ込んでいたり、ばればれ~の作品でしたが、でも、それなりに面白い作品だと私は思ったものです。
でもスタジオでのこの撮影は結構難しかったのですよ。
「撮っているなかで、電車が入ってくると想定して、それを言ってくださいね」
監督役の女将さんに言われるのですが、スタジオの幔幕の前で見えもしない電車が入ってくるのを想定して、合わしてしゃべるなんて~
「電車入ってくる動画あります?」
「カメラに入っていますから見てください」私の問いにMさんが答えて、スタジオに置かれたメカオンチの私には理解できないいろんな機材から、手の平に収まるような小さなカメラを持ってきたのです。
Mさんが開いたカメラの小さな画面をのぞき込んで見ると、動画が映って田舎の駅のホームと電車の線路が長く伸びている風景が映し出されます。家も人の姿もないまさに田舎の駅の風景
なのです。
そして突じよとして電車が現れてホームに滑り込んできて止まる~それだけのシーンです。
「Mさんもう一回お願い~」女将さんに言われてMさんは同じ場面を繰り返します。ふと女将さんを見るとカメラと腕時計と両方に目を走らしているのです。
「・・・5,6,7・・」秒を数えているのです。
「じゃ、とくみさん始めましょう」
声がかかって女将さんにうながされ、私は緑の垂れ幕の前に立ちます。
Mさんがカメラを構え、二人私の前で撮影用意です。
とくみさん私が指広げていくから、全部広げたらしゃべって下さい。それから私が時計見て電車が来たら手上げますから、<電車が来た~>言ってください」
なるほど~女将さん動画見て秒針で電車来る時間測っていたというわけ~。
「じゃ~とくみさん始めますよ~用意~」
監督の女将さん、時計見ながら手を上げ指を折っていきます。Mさんがカメラを構えます。
「はぁい~スタート」
「今日は~とくみチャンネルのとくみです。今日は電車に乗って京都へ行くのですよ。京都でね観光タクシーに乗って京都観光するのです・・・」
台本なんてありませんよ。と言って、事前にセリフ考えていたのでもありません。女将さんのスタートの瞬間に頭に浮かんだこと即興でしゃべるだけです。
言葉が切れたりしてやり直ししたら、多分私、違ったことしゃべると思います。
90の手習いじやないけど、私の特技でしょうか?
でも、しゃべっている途中で電車が来て~女将さんの手が上がって~これは合わすのが難しかったです。
上手くいっているか?どうかもわからないままに撮影は終わって、後はMさんの編集の腕に任すしかありません。
編集の終わった動画~見て笑ってしまいました。
「・・電車が来ましたよ~」言ったときは、電車は私の横に早や来てるのです。手上げたら電車のなかに手を突っ込んでいるのですから~
でも、これは面白い~スタジオ利用する人がこんな重ね撮りできると分かるのでは?ということで修正しないことにしたのです。
大劇場の舞台を背景に歌手になった自分が唄っている~こんな場面の動画を作ることが可能なのですからね。
脱線した話になりました。<注・この動画はユーチーブとくみチャンネルに載っています>
「雨が止みましたよ」フレンドさんのAさんが外に様子見して帰ってきて告げます。
聞いて女将さん椅子からさっと立ち上がります。
「さあ行きますよ~」
「ええ、今から服部緑地行きますの?」
「いいえ、そこの公園に行くの」
「公園がありました?歩いて行けるとこに?」
誰かが問い返したときは、女将さんは玄関で靴穿いていました。
私達も続いて女将さんの後に続きます。
雨はなんとか止んで、曇り空が広がっています。
国道を横断すると、ホントです。スタジオから7、8分のところに公園があったのです。
それに大阪市内でもはずれになるとはいえ、こんな広い公園が町中にあるとは予想もしませんでした。
樹木が生い茂り緑が豊かです。雨があった後ですから余計緑がつややかに見えるのでしょう。
それより日曜日だというのに人の姿一人も見えないのです。
雨が降ったせいでしょうか?でも、撮影するのにもってこいです。
さっそく撮影開始です。監督とカメラマンだけを見つめて私は樹の傍に立ちます。UさんやAさんが達がどこにいるのかも気持ち向ける余裕はありません。
なにをしゃべったのか?今はまるで覚えていません。まあ、動画の編集終わるまで待つしかないのですが
また、雨模様になって早々に撮影は切り上げ、後はスタジオですることに~。
帰りはは商店街の喫茶店に~一区画の席で横並びで5人が並んでコロナ対策です。
コーヒ飲んで、写真写してもらって~
雨の撮影もいいものです。<2021年5月><次回は京都観光の続き>