㉟ 90歳、空中庭園、塩見小路に行く

  

 

 

 

<写真・ 空中庭園地下昭和の商店街>

 

㉟ 空中庭園ビル<2021年4月>

 写真並べましたが、緊急事態制限の出る前の日曜日に大阪の空中庭園に行った写真です。

 それがメイクと写真の先生の女将さんが撮影に行くところというのが、大阪市内というのですから<ええ?コロナ盛りの大阪に?>私もビビりましたもの~。

 それに~、命がけにコロナと戦っているお医者さん始めとする、頑張る皆さんのこと思うと気が引ける思いもありますからね。

 でも先生のことだから無茶なことはする筈ないと~信頼が行く気持ちに私をさせたのです。

 それが矢張りそうでした。スタジオからフレンドさんの運転で現地まで車で行くということだったので少し安心です。

 その現地~近くだけど行ったことのない~でも始終見ているビルの建物でした。

 阪急電車で梅田に行く電車が淀川を渡ると、そのビルが見えてくるのです。二つのビルを橋で繋ぎ合わしたような変わったビルなのです。

 電車に乗って~まあ、乗客の皆さん皆なスマホ見てられるのですけど、私は立って窓から外の流れていく風景見るのが好きなのです。優先座席の前でわざと立ってね~。

 若い人が座っているけどスマホに夢中で、90歳の私が前に立っていても席譲りません。それが天邪鬼<あまのじゃく>みたいだけど、私は嬉しいのです。

 <なぜって?>だって90歳には見えない~席譲るような年配でないと思われている~からと勝手に受け止めているからです。

 でもね~いくら女装していても<女>ですからね。男性はレデイフアスト知らないのでしょうかね?

 それはさておき電車に乗ると<なんのビルだろう?>首傾げていたのです。

 フレンドさんの運転の車が現地について改めてビルの広大さ、広い広場に驚きながら、人気 <ひとけ>のないビルを見て分かってきたのは、オフイスビルだけど<空中庭園>という大阪の観光名所だったということです。女将さんそれでここを撮影場所に選んだのか?納得です。

 でもまるで人気がないのです。離れたところでちら~と一人人影が見えただけ~。ああ、オフイスだから今日は日曜で休みと気がつきます。でも、観光名所というのにまったくそれらしき人影がないのが不思議です。

 でも大阪のビル街のなかにこんな観光名所があるなんて、全然知りませんでした。

「でも、空中庭園てどれだろう?」独り言云ったら~女将さん~

「とくみさん上~見上げてごらん」言われて、ホント真上まで首あげたら見えました。

 電車で見たビルをつなぐ橋が~丸屋根の水槽のような橋が宙に浮くように長く伸びてビルをつないでいるのです。<写真1参照>ユーチーブ<とくみチャネル>に動画載せました。

 そして庭園は?ビルの広場の端なのです。

 動画撮るのはそこです。人影はまるでありません。ペンチの前でさっそく撮影開始。女将さんの注文にこたえて例によって私の出まかせおしゃべりです。でも、一発で「とくみさんOKよ」と

動画終わって、写真撮影です。

 庭園をうろうろ~これがビルの庭園?思うほど広いのです。山の中?思うほど樹木の茂ったところで写真撮ってもらったのが<4枚目>です。

 でも写真撮るあいだも冷たいビルの風にさらされ震え上がりました。コートを着せてもらっていて助かりました。上空に昇って橋を渡るなんて気はさらさらおきません。

 とにかくビルの地下に降りたのです。オフイスビルですから喫茶店位はあるだろうと思っていたのですが?

 それが違うのです~地下も<観光通り>になっているではありませんか~。 

 写真がそうです。<滝見小路>というのです。人通りは日曜なのに全くありません。私の後ろに並ぶお店の通りはセットだと思っていました。

 それというのも入口に昔の昭和の初め?の交番があるのですから。そしてその時代の自転車があって、そしてワンちゃんが鎮座して~首傾げたこの犬ちゃん<ビクター>レコードの紋章です。家並みは~昔の映画で見覚えがあります。

 そうなのです。<昭和懐メロ~>の世界です。

 ここで動画を撮る~思ったらもう感激~だってセットで撮影できるなんて俳優並みですからね。

好奇心いっぱい、撮影の前に歩いてみました。でも思い違いでした。お店営業しているのですが日曜でお休みなのです。店構えが昭和の<懐メロ>を模してあるのです。

 でも一軒お店が開いていました。それが居酒屋ではないのです。甘党のお店。三人が店先に立ってメニュー見て~店の名物は<ところてん>なのです。説明読んだら<碾臼>で炒った大豆を自分で挽いてきな粉にしてわらび餅付けて食べるという、まあ凝った~でも味わいのある食べ方するのです。

 「私、これにする!」さっそく女将さんが飛びつきます。私はそれでも好きなぜんざいにすることに内心思って口に出そうとしたら~

「その前に写真。撮影終わってから食べましょう」女将さんから待ったがかかったのです。

 引き返して入口のところからから撮影に入る段取りなのです。ところが隣の通りにデンと構えたピカピカの黒塗りの車が目に入ったのです。

 「素敵な乗用車~これ素敵写真撮らして~」駆けよった私。それで写真とることに。すると女将さん私の首に巻き付けているスカーフ外して~車の年代に合わしてスクロールの真知子巻きに

して~なるほど、そうです。この年代。「君の名は」 のラジオ放送、全国の女性を熱狂させ、この放送時間は銭湯はがら空きになったと言われる位の番組なのです。のちに岸恵子の真知子役がストロール被った姿での映画に魅せられて、女性のあいだに真知子巻きが大流行したのです。 3枚目の写真です。

 こんなこと考えているから~動画撮影でチョンボしたのです。

 

 <乗用車>と頭にインプットされていた私<当時としてはお金持ちでないとこんな乗用車には乗れませんものね>なんて、トラック捕まえてしゃべったものです。事前テストなしでいつも一回限り即興ででしゃべりなれているところが、素人の悲しさのミステイク~。

 「ストップ!とくみさん違う~」すかさずフレンドさん、女将さんから声上がりました。

 「間違えました?」まだ気が付かずに問い返す私。

  「とくみさんこれトラックですよ」フレンドさんから声が追いかけてきたのです。

 言われて良く見たら三輪車で後ろに荷台があるのです。昭和の朝日ビールの箱が積まれています。 動画撮影でとんだチョンボしたのです。

 「ああ~乗用車と思い込みしていた~」悲鳴上げるのに、女将さんが「大丈夫とくみさん、テレビでも撮り直しやるのだから、もう1回撮りましょう」

 助け舟が出たときです。横からフレンドさんが手ふりました。

 「女将さんこれ面白いですよ。とくみさんのアドリブなんだから、ほっこりしていいじゃないですか?」

 「ほっこり?」女将さんと同時に聞き返します。

 「編集で画面に文字入れるのです。<とくみさん、これトラックですよ>みたいな、面白い突込み入れるのですよ」

 「ああそうか?たしかに、それ面白そう~」私が同調すると女将さんもうなずきます。さすが~女装のフレンドさんやるじやないかと感心です。

  それで続いて撮影開始です。

 この<潮見小路>観光施設の通りだというのに、人通りは先ほど一人通り過ぎただけ、今も人気がまるでないのです。

 でも、これは幸運でした。セット同様の通りですから、撮影にはもってこいです。張り切りました。そして張り切りすぎて、今度は交番の説明で<ぴ~んと髭を生やしたお巡りさん><腰にサーベル下げたお巡りさん>言い忘れて~。

 でもね~昭和生まれのわたしが、昭和の通りで動画撮影できるなんて~嬉しいです。

 <オワリ><動画はユーチューブ(とくみチャンネル)で編集終わったら公開されます>