今はちょっと昔、今は幼児の我が子が新生児〜乳児だった頃、私も一丁前に寝かし付けなどしておりました。
今の、横でゴロゴロしながら幼児特有の脈絡も突拍子も無い問答をしている間にウトウトと寝入っている…という受動的寝かし付けとは違い、赤ん坊相手にはトントン叩いてみたりさすってみたり縦にして揺らしてみたりウィスパーボイスで語りかけてみたり顔に息を吹きかけてみたりと能動的寝かし付けをしていたもんです。
その中で祈りにも似た気持ちで行っていたのが子守唄による寝かし付けです。あの時の私は子守唄の効果を信じていたのか?歌ったおかげでスヤスヤ寝た!という実感を得ないまま、闇雲に半ばおまじないのごとく口ずさんでいた様に思います。
「ゆりかごの歌」はその中の一曲です。
私がオリジナル歌詞を作ってしまった、「ゆりかごの歌」は北原白秋作詞・草川信作曲で1921年発表の楽曲です。
義母から夫が赤ん坊だった頃よく歌っていたと聞き、DNAに訴えかけるかもしれんと思い込んでよく歌っておりました。(私は北原白秋の「この道」が大好きで、こちらもよく歌っていました)
しかしこの曲は4番までで、一番一番が短めなので歌い終わっても子供は寝とらん訳です。なので遺伝子への刺激を期待して繰り返し歌う訳ですが、段々と口が飽きてしまう訳です。訳です。
そこで私は原曲の4番をラストに回し、妄想の4番〜7番を付け足して計8番までの歌として歌っていました。
以下、歌詞!オリジナル部分はオレンジ色にしてます。
1.ゆりかごの歌をカナリアが歌うよ
ねんねこねんねこねんねこよ
2.ゆりかごの上にビワの実が揺れるよ
ねんねこねんねこねんねこよ
3.ゆりかごの綱を木ねずみが揺するよ
ねんねこねんねこねんねこよ
4.ゆりかごの幌にカゲロウがとまるよ
ねんねこねんねこねんねこよ
5.ゆりかごの下でユウスゲが香るよ
ねんねこねんねこねんねこよ
6.ゆりかごの影にリクガメが眠るよ
ねんねこねんねこねんねこよ
7.ゆりかごの空を白い雲が渡るよ
ねんねこねんねこねんねこよ
8.ゆりかごの夢に黄色い月がかかるよ
ねんねこねんねこねんねこよ(本来の4番)
妄想作詞のルールとしては、オリジナルに合わせて①「ゆりかご」で始まり「〜るよ」で結ぶ②生き物は「小鳥」でなく「カナリア」の様に種類が分かる様にする。
あとは、「木ねずみの揺らし具合はカゲロウが止まれる位で有りリクガメが下で安心して眠れる位」「カナリアの歌声という聴覚への刺激と呼応する様に香り=嗅覚への刺激を表現する」「ビワの木と実を揺らす風はユウスゲの香りも漂わせる」「黄色い月に対しての白い雲」等、オリジナルの歌詞との関わりを持たせる様にしました。