2010年の競馬が終了。残念ながら、昨年同様12月の3~4週は失速してしまい、笑って終わることはできずでした。


今年の実馬券の回収率は110%、的中率は27%でした。(ただし、的中率は複勝のみやおさえのおさえに買ったボックス100円やトリガミなども含んでいるので、実質的には15%程度と想定されます)
今年は、5月と7月に大型連敗があり、ちょうど↓の記事を書いていたころが、7月の連敗の真っ只中でした。このころが今年のどん底で、実馬券の回収率が91%まで落ちていました。
http://ameblo.jp/fuyukisper/entry-10600605118.html
記事の中の、「もう今年は浮上できないのでは」というコメントが、当時の状態の悪さによるあせりを物語っています。


「週単位の軸馬全滅(全部4着以下)」は、昨年は4回でしたが、今年は8回と倍増で悪化しました。ただし、8回中7回が5月or7月で、大型連敗の最中です。8月22日の週以来、4ヶ月で一度も週単位の軸馬全滅はないですが、来年はこれを減らすようにしないといけません。連敗数も、2009年は最大連敗が16だったのに対して、2010年は37、35と2倍以上の連敗を2度食らったので、こちらも併せて減らすことを目指します。


ただし、これだけ連敗しても、8月以降の軸馬の月単位の複勝回収率は101%、97%、107%、121%、111%と安定した数字を出せたこともあり、最終的にはプラスまで巻き返すことができました(特に11月は馬場が読めたので、3着以内率が33.3%と高く、勝負レースを多く作れた)。


2008年12月以降、かつての自身の考え方を一新して「馬場を読んでその馬場にあった馬を買う」というパターンで予想をはじめ、その予想プロセスを「Cross Bias Analyser」として体系化したのが今年の8月。試行錯誤しながらプロセスの構築までに約1年半かかったものの、2年連続でプラスを達成できたのは少し自信になりました。商材の予想プロセスの章を完成させたあたりのタイミングで、成績が上向いてきたのも良かったです。


ただし、これを3年、4年・・・と続けていかなくては意味がないので、来年以降も継続してプラスにできるように自身の今年悪かった部分を見直し、さらなる精度の向上を目指します。(Cross Bias Analyserのバージョンアップもがんばります)


それでは今週の馬券・・・とはいえ安いですが・・・。


・日曜阪神7R(複勝350円、3連複4430円。フォーメーションは省略)

短縮有利なバイアスでの短縮狙い。降着の恩恵。スプリンターズSの時にも書いたが、降着のおかげで当たるのはこれで競馬をはじめて4度目な一方、降着のおかげで外したことは1回もなくツキがある。

sperの3着流し sperの3着流し


・日曜阪神12R(複勝250円)

こちらも短縮。ダンツホウテイは想定より人気になってしまっていた。相手抜けは下手としか言いようがなく。

sperの3着流し


来年開幕に向けて、1週の間隔があるものの中山、京都の馬場想定を。

・中山芝
先週に続き、基本的に堅い結果が多く、11Rあって1番人気が6勝をはじめ勝ち星を挙げたのは全て4番人気以内。枠の有利不利はほとんどない状況。やや日曜になって内枠や先行馬の活躍が復活した。前走で3角5番手以下の馬の成績が単勝回収率10%、複勝回収率38%と不振であり、近走で先行している馬の好成績が目立つ。次週に向けては、芝16や18などの内枠有利コースは内枠重視。芝12は想定ペース次第で内重視か外重視をメリハリをつけて設定、他の距離は枠の比重を少なくして予想。

・中山ダート
1200mは特に傾向に変わりはなく、基本的に同距離路線の人気馬があっさり勝つ。1800mは先週の傾向どおり米国的パワーをもつ血統が好成績。後者は、今年は苦手のためほとんど予想しなかったが、結構荒れるコースのために来年は研究してみたい。

・京都芝
開幕週。昨年のこの時期は、短縮の馬の好成績が目立ち、京都金杯のライブコンサート、レインダンス、シンザン記念のシャイン、淀短距離Sのエイシンタイガーにフライングアップルなどオープンクラスでも多数好走した。開幕週ということもあり、内~中枠を少し重視。

・京都ダート
以前は短縮が嵌りやすいコースだったが、昨年の後半は一息だった。昨年後半の傾向が続くならば、1200mは同距離臨戦、やや内枠の馬で、パワーのある血統。1400mは、1200mよりは短縮が決まっているが、こちらも同距離でも問題なく、やや内枠の馬、中でも先行馬。1800mは傾向不明。


以下、「今年のsper予想アラカルト」というチラシの裏的内容なので、読み飛ばしていただいて問題ありません。


■競馬場別・実馬券の成績
札幌:的中率31%、回収率55%
函館:的中率29%、回収率85%
福島:的中率28%、回収率84%
新潟:的中率31%、回収率93%
東京:的中率27%、回収率132%
中山:的中率25%、回収率109%
中京:的中率20%、回収率155%
京都:的中率29%、回収率117%
阪神:的中率24%、回収率166%
小倉:的中率24%、回収率38%
プラスになっているのは、東京、中山、京都、阪神、中京・・・ということで、中央場所で好成績の反面、ローカルは全然ダメ。昨年213%と大爆発した小倉芝が今年は足をひっぱってしまった。もう一度自身の予想を見直したい。しかし、的中率と回収率が全然比例せず、いかに「的中率」の中に潜む中身が大切かと思い知らされる結果に。


■軸馬の人気別回数
予想数は全部で473レース。軸の平均人気は昨年の8.1に比べて今年8.0と、特に変わらず。
1番人気: 0回
2番人気: 4回(3着以内率50%、複勝回収率97%)
3番人気:12回(3着以内率42%、複勝回収率138%)
4番人気:32回(3着以内率34%、複勝回収率88%)
5番人気:50回(3着以内率28%、複勝回収率91%)
6番人気:64回(3着以内率23%、複勝回収率88%)
7番人気:68回(3着以内率22%、複勝回収率105%)
8番人気:57回(3着以内率23%、複勝回収率124%)
9番人気:49回(3着以内率18%、複勝回収率114%)
10番人気:40回(3着以内率18%、複勝回収率145%)
11番人気以下:137回(3着以内率10%、回収率85%)
今年は「1番人気を1年で1回も軸にしない」を見事達成(!?)。7~10番人気ぐらいのレンジの成績が良い。このスタイルは今後も貫く。


■主な得意コース(軸馬成績:サンプル7以上)
(1)京都ダ14:[2 5 1 6]、3着以内率57.1%、複勝回収率275%
→軸14頭中、12頭が短縮。残りの2頭は特注血統。11頭は近走先行。

(2)京都芝12:[0 2 4 7]、3着以内率46.2%、複勝回収率252%
→軸13頭中、12頭が短縮。

(3)東京芝14:[2 3 1 9]、3着以内率40.0%、複勝回収率171%
→軸15頭中、13頭が短縮。残りの2頭は特注&注目血統。8頭が2枠より内で、内枠有利。

(4)阪神芝14:[3 2 0 8]、3着以内率38.5%、複勝回収率180%
→軸13頭全て短縮。

(5)阪神芝16:[1 3 1 6]、3着以内率45.5%、複勝回収率149%
→軸11頭中全馬が特注&注目血統。中でもキングカメハメハ産駒は4頭。8頭が短縮。

やはり全部中央開催。特に芝1400mが予想しやすく、これが現時点で私の一番の武器。


■主な不得意コース(軸馬成績:サンプル7以上)
(1)京都ダ12:[0 0 0 18]、3着以内率0.0%、複勝回収率0.0%
→4~6着の山。2009年までは得意だったが・・・。2010年後半に、短縮が嵌らなくなった傾向の変化に追随できず(ダ14は絶好調だっただけに目立たず)。

(2)札幌芝12:[0 0 0 9]、3着以内率0.0%、複勝回収率0.0%
→内枠主体に買っていたが、自身の選ばない内枠の馬に走られるケースが目立った。来年もう一度見直し。

(3)新潟芝10:[1 0 0 13]、3着以内率7.1%、複勝回収率7%
→前走ダートの馬が活躍する傾向は例年通りも、好走した前走ダートを狙うことができなかった。16番人気4着のタムロウイングなど、善戦止まりも多かった。

(4)小倉芝12:[0 1 2 20]、3着以内率13.0%、複勝回収率61%
→凡走20回のうち、8回が4~6着という歯がゆい競馬のオンパレード。ここ2週もケイアイデイジーやアイファーハイカラが5着。昨年のように武器にしていかなくてはいけないので、こちらも反省が必要。


「現在の馬場」の遷移についていけず、年間傾向を重視しすぎて失敗するパターン(最近では、中山芝の遷移の読みが該当)や、ローカル短距離が今ひとつだった。


■騎手別・軸にした回数
1位:北村宏(21回)
2位:和田 (19回)
3位:吉田隼(15回)
4位:松岡 (13回)
5位:石橋脩、柴山、吉田豊、勝浦(12回)
昨年1位だった和田が2位へ。しかし和田は複勝回収率が昨年158%、今年195%と2年連続素晴らしい成績。あまり騎手は気にしないものの、和田は前に行くというわかりやすいスタイルをもっているので、前に行きたい穴馬で軸にしやすい。ただし、基本的に騎手は重視しないのでバラバラ。
ちなみに、他有名どころの軸回数は、横山典5回、内田博7回(全部着外)、武豊2回、福永1回、アンカツ3回、岩田7回など。有名どころでは、蛯名が11回で複勝回収率213%。


■臨戦別・軸にした回数
同距離:64回
延長:41回
短縮:368回
軸馬の約8割が短縮。特に短距離は85%が短縮軸。