安田記念はサイトウィナーが痛恨の5着止まり。3~4コーナーの手ごたえではこれはいけると思いましたが、直線入ってしばらくスムーズさに欠いたのが残念。とはいえ、ショウワモダンは短縮とはいえ時計のかかる馬場向きの認識で評価を落としていたので、結果としては完敗です。


ということもあり、先週も当たりなし。馬場が読めないため、予想レース数を減らしているものの、これで3週連続で、ついに来週全滅なら馬券収支がマイナスに転じるところまできました(軸馬の複勝回収率均等買いは、93%まで低下しました。が、3連単がきいていて、まだギリギリプラスです)。長い期間予想をやっていたら、このような時期もあるということで、今のうちにこの経験ができたことは良かったと考え、次に生かすことでもうひと成長につなげられればと思います。


スランプのときについては、気持ちを切り替えたり忘れたりするのもひとつの方法かもしれませんが、私の場合はスランプを受け止めて、次に同じことを繰り返さないための反省につなげていく方法を選びます。自分の強みがあるとすれば、「連敗が原因で精神的に動揺して自分の予想ができなくなる、というのがないこと」なので、来週も淡々自分の論理で予想を続けます。あとは、その論理を組み立てるための「パラメータ」をいかに適切に与えるか・・・。


できることを最大限に、ということで、馬場の傾向は前週だけではなく、4月からの開催全体から振り返って、通常の開催よりも難しい原因は何なのかを少しでも追求していこうと思います。



【東京芝】
血統的には、シンボリクリスエス産駒が9勝、キングカメハメハ産駒が5勝でこの2頭の活躍が目立ち、ゼンノロブロイ、アグネスタキオンが各4勝で続く。サンデーサイレンス系でもゼンノロブロイ、アグネスタキオンは母父にダート血統をもつ種牡馬。これら4頭からも、ダート的要素がある程度ある産駒が良いといえる。それに対して、スペシャルウィーク[2 5 1 26]、ネオユニヴァース[1 4 2 39]などサンデーサイレンス系でもスタミナ型の産駒は今ひとつ。マンハッタンカフェも複勝回収率こそ高いが、[1 2 8 28]と勝ちきれていない。


脚質的には、差し馬がやや優勢。高速なので騎手の意識は前に行くことも影響している。基本的にはここは決めうちはせず、展開次第で前か後ろかを判断する。枠は穴をあけているのは内枠が目立つが、急に外有利になったりと一定しない。


臨戦的には、特にクラスの高いレースで短縮が決まっている。


結論:高速だが、通常よりダートの要素をもつ血統を重視。臨戦的には短縮に注目。展開や枠は決めうちは不能。



【東京ダート】
開催通じて、短縮が3着以内率22.1%、複勝回収率113%と優秀。しかし、これを狙い続けても予想の的中にはつなげられず。私のこの間の東京ダートの軸の成績は[0 2 1 26]と散々。


当てた3つのうち、血統的に特注だったのは、ダ16特注のシンボリクリスエス産駒(プロヴィデンス)とダ14特注のアフリート産駒(ハクバドウジ)の2つ。あとはゴールドアリュールで3つ不発がある他は、満遍なく様々な種牡馬で外している。


今開催を血統的に見ると、1位がクロフネ(7勝)、2位にキングカメハメハ(5勝)、3位がフレンチデピュティ(5勝)と米国血統が続く。スウェプトオーヴァーボードやジャイアンツコーズウェイなど、他も米国血統の好成績が目立つ。その中でも米国血統×母父サンデーサイレンスという血統が良い。前走3角3番手以内だった馬が3着以内率30.2%、複勝回収率107%していることからも、ある程度「前向きな先行力」が問われると考えられる。


また、準OP以上のクラスでは、今開催は短縮はあまり穴になっていない(7番人気以下の3着以内がゼロ)。


結論:短縮は有利。主に500万~1000万のクラスで。前向きな競馬をしている馬や、前向きな血統の馬(米国血統)をポイントに。



【京都芝】
前半開催はスピードがある馬が一気に行ききってしまう競馬が目立っていた。
ただ、馬場が荒れ始め、2週前あたりから外回りを中心に、短縮の差しが決まるようになってきた。この調子だと、今週末のCBC賞は昨年のプレミアムボックスのような短縮の穴差し馬が突っ込んでこられるような競馬も期待できる。また、短縮と同時にダート→芝の馬の成績も上昇してきた。枠は、ここ2週での24レース中6~8枠の勝ち馬が17レースという外枠有利の状況。


最近はさっぱりわからず予想を回避していたが、来週は変に馬場を固めなければここが面白そう。

血統的には、傾向が変わってきたここ2週からは大きな偏りは見られない。


結論:馬場が荒れてきて、短縮&ダート→芝に注意。ここ2週は外枠有利な状況も、週の間の馬場整備状況に注意(内固めなど)。



【京都ダート】
やや人気馬が多いが、クロフネ産駒が77レース中12勝の荒稼ぎ。2位のフジキセキ(5勝)をダブルスコア以上で引き離している。クロフネ産駒はもともと京都はダ12が特注だが、今開催目立つのは7勝を挙げるダ18。12勝中6勝が母父サンデーサイレンスとの組み合わせ。


今開催の特徴のひとつは短縮の穴が激走しないこと。開催通じてここまでの短縮の馬の成績は3着以内率こそ16%も、複勝回収率は50円と平凡。同距離臨戦で、近走前に行っているようなスピードのある馬の方が穴を出している。また、内枠が有利な傾向。


結論:クロフネ産駒が手堅い。また、短縮は決まりにくく、スピード優先の状況。


書きはじめたら非常に長くなってしまいました。ずっと予想を回避していた京都芝が楽しみです。
先週、軸馬の3着以内率20%の例に出した日ハムの鶴岡が、今日奇跡の5打数4安打でしたし(?)、自分も負けずに来週は奇跡の5予想4的中などできれば(ここ2年での、週単位の3着以内率の最高値は50%なのでさすがに無理か)。