森見登美彦の、『新釈 走れメロス』を読みました。

下敷きは『走れメロス』ほか有名なお話ばかりですが、『新釈』では舞台はすべて現代京都。

お話はそれぞれ独立しているけれど、登場人物は重なっていて、連作短編風?というのかな。


『山月記』

『藪の中』

『走れメロス』

『桜の花の満開の下』

『百物語』


お話としていちばんわかりやすかったのは『桜の花の満開の下』でしたが(私にとって)、森見さんが好きな方はやっぱり『走れメロス』が好きなのじゃないかと思います。

なんせパンツ姿で京都を走りまくりますから(笑)

『桜の花の…』では、もちろん哲学の道が出てきますよ。


でも、私が好きなのは『百物語』かも。


ちなみに、私は元の作品は『山月記』『走れメロス』『桜の花の満開の下』の3作は読んだことあります。

で、いちばん好きなのは『桜の花の…』(坂口安吾)なのですが、実はあんまり覚えてない(笑)

けっこうこわい話だったと思う。

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桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)/坂口 安吾
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↑確か、むかーしに夢の遊民社がこの話をベースにした「耳男と夜長姫」という劇のをやって、見に行きました。

劇の内容はあんまり覚えてないのだけれど、なぜか「耳が心を持っても恥になるだけだ」というセリフをよく覚えています(笑)