河津櫻が一輪 寒風にめげずに咲き染め
春麗らの万朶の櫻の魁です
如月は忌日が気になります
寒中に訃報を聞くのは哀しいもの
何人もの知人が旅立ちました
今日は西行忌 如月望月のころに花の下にて
死なんと詠った西行法師
山櫻に心を寄せた歌が何と多いことか
まだコロナ以前ですが晩秋の吉野山へ
山を少し登って西行庵を尋ねました
山肌に簡素な佇まいでまるでビバークして
いるみたいだと想いました
去年の枝折の路かへてまだ見ぬ先の花を
尋ねむの春が過ぎ晩秋から冬はどれほど
寂しく哀しい景色だったことでしょう
如月晦日は利休忌
亡くなった師には心を尽くして過剰に
ならず工夫するようにと〜多くを
教えられ感謝です
茶道の心得を詠んだ利休居士は
〜花をのみ待つらん人に 山里の
雪間の草の春をみせばや〜
いつも心の拠り所になっています
昨今は過剰なことが多過ぎますもの
師から頂いた赤楽茶碗 段々と佳い色合いに
なってきました
今夜は諸々偲びながら一服です