能舞台を彩る櫻立華 前田家所縁の松羽目が借景です
久方ぶりで懐かしい能舞台でした
「泰山府君」 は初めてでしたが櫻の美しさに魅せられ
一枝手折ってもちかえった天女、泰山府君がその枝を取り戻し
元木に接ぎ櫻の盛りを愛でその命を21日まで延ばす!
舞金剛だけあり天女の舞の優美さと泰山府君の力強い舞働
とても見ごたえありで、櫻を待つ心地になりました
昨日都心でも櫻開花宣言 染井吉野が基準らしいですね
でも櫻は何百種もあり、この枝垂れ櫻はもう見頃近く!
河津桜は寒桜の一種でもう葉桜になっています
国立劇場では櫻がお出迎え!珍しい櫻木もありました
豆櫻の熊谷櫻 先陣争いをした熊谷直実に因んだと
記されていました もう満開でしたが超小振りで愛らしいですね
歌舞伎の忠臣蔵の前日譚は若狭之助と加古川本蔵との
主従の絆を鴈治郎が熱演ー少し力み過ぎのようなー
髪結新三の菊之助は初役、粋でいなせな小悪党ぶりが
なかなか堂に入っていて立役もいいですね
それぞれ四代にわたる芸の継承だそうです
街も櫻文様のディスプレイ 風に揺れて風情?ありかな
新三を観た後は何故か初鰹! 黙阿弥の初夏の江戸風物詩
鰹売りや高値でも買う江戸っ子気質、新三はその気風の良さの
代表かもー鰹は半分もらったよの大家の言い分は愉快ですね
とにかく鰹で一杯でしたが日本酒の買い置きがなく
新年にお伊勢さんで頂いたお神酒になりました
熱燗では恐れ多いので冷やでしたが辛口で美味しい味でした!
「去年(こぞ)の枝折の径かえてまだみぬ先の花を尋ねん」心地で
しばらくは何処かの櫻をたずねることにしましょう!