北陸地方の記録的な大雪、あまりの積雪は命や生活すべてに

かかわるものーこんな時に雪景色を愛でるのも不謹慎かもーと

でも丸山応挙の国宝雪松図を観てきました

松に降り積もる雪は白い台紙の白! 柔らかな積雪は筆力が

あればこその余白、改めて感動しました!

最終日で混んでいましたが、間に合ってよかったです

 

雪の夕刻などに始まる夜咄だったらより趣があると

懸想した夜咄茶事です

冬至から立春ごろ、夕刻からの夜咄茶事ならではの灯り道具など

和蝋燭や灯油の設えがあり風情に富むものです

亭主側も難しい茶事ですが作意を凝らす愉しみもー

まず待合に藁灰の入った手あぶり、手燭などのほのかな灯りに

丸ぎっちょが赤々として目に沁みますし藁灰作りも面白かった!

細々とはキリがありませんが、夜咄は親しい友と語り合うもの

すこしさっくばらんなほうが親しみがあってよいようですが

最初の膳は改まった気持ちが大切と習いました

向付は柚子釜 みぞれ汁 一文字は節分豆で福をー

冬は暖かきようにと煮物は蓮蒸し

一度亭主をしたときは、主菓子も酒蒸饅頭に

闇のなかでは白いものが辛うじて分かりやすいのですね

 

香合は闇笛、香銘は恋の音取  能清経に因んだのですが

亭主の一人よがりだったかもーと反省

仲立ちから後入りを知らせる喚鐘に小鼓を打ちましたが

湿った音色でした! 懐かしい失敗談ですね

続き薄茶になり、やはり鶯と斑雪

立春には二条后の古歌  「雪のうちに春はきにけり鶯の

    凍れる泪いまやとくらむ」 に想いを馳せます 

鶯型も可愛いので毎春打つています

妄想夜咄を記しているうちに、もうオリンピック競技が始まっている

それにしてもジャンプ台の寒さは大変なものでしょうね

明日からはTV前で過ごす時間が長くなりそうー頑張れ日本!

          「藁火もえ 斑らになりし雪消えの

          萌えいづる草の春をみせばや」   みみ卯