日本海側は雪だるまが並んで、大雪のところも多いのに
春霞にうかぶ富士の高嶺、日本列島の天候も多様です
立春には2,3輪だった河津桜、今朝はかなり咲き初めています
これだけでも明るい気分になりますね
2年ぶりの文楽、近松ものが並んでいますが
「冥途の飛脚」を観ることが叶いました
勿論人形も美しいのですが、お目当ては太棹
鶴澤清治の音色を堪能!やはり浄瑠璃はいいですね
封印切の大罪を犯す忠兵衛、短気は損気の典型!で
八右衛門はそれを諫める友人として描かれていて
歌舞伎との違いを感じさせます
 
しかし恋路の病は膏こうに入りで、梅川のクドキは
健気、こんな軽薄な男にと想うけれどー
これも愛の姿なのでしょう
ティブレイクはフルーツティー、冷たい果物よりもいいですね
オレンジとイチゴしか無かったのですが、さっぱりとした味わい
近松の恋につづいて想いだしたのは、ベルデイの「ナブッコ」
METの一月のオペラビューイングです
ドミンゴのいぶし銀のようなネブカドル2世も見ごたえいや
聴きごたえありでした
旧約聖書のバビロン捕囚が歌う合唱が感動的!で
指揮者はアンコールしていました 史書では
解放したしたのは、ナブッコではないし、ユダヤ教に
改宗するのも変だけどー脚色のご愛敬かな
 
イタリヤ第二国歌とも言われよく聴かれる合唱
「行けわが想い、黄金の翼にのって」は
望郷の念が滲むメロディー、1842年に
初演されたイタリヤはオーストリアの占領下
イタリア統一運動の想いに通じたのでしょうね
 
ワールドカップでイタリヤ優勝の時、たまたまカプリ島にいて
広場で集まった人たちの歓喜に遭遇、この合唱が聴かれたこと
いまも耳に残り、妙に感動したことがありました
かなり昔ですがーすこし想いだしました
2006年、フランスとの決勝戦でPKで決まった!
確かフランスのジダンの頭突きがありましたね
それにしても因縁の試合だった!
 
題目の「ナブッコ」に於ける「恋」は二人の娘がおなじ
ヘブライの男を愛してしまうもの、妹は改宗してまで
恋を貫き通す、その思いの深さは東西いや時代をこえて
同じなのでしょうか、最後に服毒する姉、アビガイッレの
歌唱力が際立っていました
METはまた愉しみたいと思います