暦に追われるような心地ですが、雛いなは幾つになっても
心嬉しいものですね
姥雛会はしなかったので、まあ最小限の設え
土雛と飾り皿だけ! でも桃の花がパッチリ咲いてくれました
まず西王母の主菓子のお供えです
でもふっくらした桃になっていないなー苦笑

雛膳は、つい小さく可愛く作りたくなります
手鞠寿司に菱豆腐の汁、桃香合には長芋あられ
どれも惣菜風ですがー雛祭り気分で!

雛遊びは平安貴族の子女の遊びごとから始まり流し雛など
災厄除けや守り雛として伝承されてきたのですね
御殿飾りや内裏さまの装束もなるほどと想えます
庶民まで下ったのは江戸期になってからで人形遊びと節句が
合わさり、天正年間以降より華美で贅沢なものになったとー
素朴な土や色紙などの雛がすきですがーいまはもっと豪華な
段飾りがありますし、各地での町を上げての雛飾りが盛んです
毎春どこかへ見学にと想いながら果していませんがー


江戸つづきで、江戸三味線の変遷「元禄文化の終焉」を聴きました
文化では優位だった上方から、都一中が下り江戸庶民に一中節が
持て囃されたのが1715年ごろ、「心中天の網島」で心中事件が続出
心中禁止令がでて、上方の芸能をいろいろ制限したそうです

一中節「お夏笠物狂」はそのころの演目、はんなりとしていて
当時の流行り唄など取り入れ江戸人の心を掴んで大当たり!
御座敷でしっとり聴くとこたえられないかもー笑
河東節、富本節、宮薗節などに分派して長唄に繋がる浄瑠璃
語りもの唄ものなどよく聴き分けられないのですが興味深いです

「竹馬の鞭」は三味線方の「アリャアリャ」「ソンレハ」の
掛け声が珍しく演奏に参加している江戸前の河東節!
長唄「相生獅子」もいろいろ含蓄のある演目でした
石橋ものとしては最も古い曲とかー浅間ものといわれる前段が
あることなど知りませんでした