年明けて,早一月も終わりになりました
例年になく大寒の日々、大雪も見られましたね
そしていろんな事件も!
アルジェリア人質事件の日、モロッコを旅していた者より
沙漠の写真が送られてきました
日いずる国からみると、日沈む国は異郷でどこか幻想的ー
モロッコの隣国はアルジェリア、すこし心配しましたが
無事旅行を終えて帰宅できたので安堵しました
ジャスミン革命以後、アラブの春は不安定要素が多いですね
アルジェリアには2度行きました
一度目は、40年以上まえで、リビアはまだ王政でした
チュニスもアルジェもカサブランカなど、のんびりとしていて
北アフリカの異国情緒をおおいに愉しみました
二度目は1975年だったと思います
すでにリビアはカダフィのクーデターで鎖国中
アルジェリアも社会主義政権に変わっていましたが
サハラ沙漠の古代の岩絵を見に出かける旅で
日本人グループとして始めてだと言われていました
あの人質事件の石油プラント、イナメナスよりもっと下った地点
リビアとニジェールの国境に近い沙漠の台地!タッシリ・ナジェールで
今は世界遺産になっています
岩山が崩れて沙漠化しているところをキャラバンしながら
岩絵を見て回りました
ニュースでプラントのある沙漠を見るにつけ、アルジェよりプロペラ機で
降り立ったときの景色を想いだしました
滑走路など見当たらない沙漠に、ぽっんと掘立小屋が建っていた!
あのころは、まだアラブ過激派は話題になってはいませんでした
赤い岩の顔料で描かれた人物や動物たち
先史時代、一万年前のものもあるということでした
このアフリカが緑豊かな大地だったことがよく分かり
夢中で山中を歩き回り感動!
ロバと背の高い痩身の
トゥワレグの沙漠の民
彼らに先導されて
岩陰で野宿をしたりの
辺境の旅の愉しかったこと!
クスクス料理が美味しく
食後のドライデーツが
甘かった!
いまも掛替えのない想い出です
オアシスの村で、フランス、オランダ
ドイツなどの観光団と一緒になりました
もし外国人として狙われたら
ひとたまりもないですね
白い祈りの像!といわれていたのが印象的でした
その時詠んだ歌がありました
「岩肌に白き巨人描かれて 祈りのすがた心うつなり」
「サハラ行岩絵に残る古への 牛馬とともに人もかわらじ」
「沙漠ごえ小むら踏みしを止めたり
ロバが命なりと青衣(しょうえ)の民群(たみむれ)
何処も鮮明に想いだす景色!只々懐かしいけれどー
でも脳天気な辺境の旅、中東あたりもしばらくは無理でしょうね
世界の情勢は、危うい局面が目立ちすぎます
多くの犠牲者をだした今回の人質事件、おおくは本社社員というより
派遣された人達が多いのも気がかりです
メディアはもう次の事件ばかりを報道しますが
検証しなければならないこと多々ですよね
今日アルジェリアは、また日本の企業にプラントの許可をだしたと
報じられていましたがー
命がけで仕事をする人達が安全に守られることが先決!
愉しみで僻地への旅行者は自己責任ーやはり事前の情報を
しっかり入手することが大切、なにかあれば各方面に多大な
迷惑をかけることになるのですからー
それにしても世界中隅々まで、日本人は出かけていますね!
日本で安穏としている者にとってはエネルギーを
無駄にしないよう心掛けることぐらいしか出来ませんがー
アラブに限らず、世界に本当の春が訪れますように!
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