海が見える小さなルームで、チェロの話を交えた演奏会
チェリストとピアノはご夫妻で息が合っていて微笑ましい!
まずチェロという楽器のお話、まじかで見たのは初めてー
演奏者が運ぶ楽器としては、一番大きくケースをいれると
10キロにはなるらしい!
飛行機も半額の座席料金がかかるとのことでした
楓や松のボディー、4本のガットは今はいろんな素材を
使うようですが、弦は馬の尻尾!のみー
以前はほんとうの弓なりでしたが、いまはむしろ逆にへこみが
ある形になったとのことです
松脂をそれに塗ってその摩擦で弾くことなど面白かったです
ガットも尻尾も消耗品で、2か月ぐらいで張り替えるとのこと
演奏中も白い毛一本が切れていました
バッハの無伴奏組曲3番やサンサースの白鳥と
ヴィラ・ボリス(ブラジル)の黒鳥の弾きくらべ
珍しかったのは、黛敏郎の「文楽」!
海野幹雄氏はお父様が高名なバイオリニスト、お母さまはチェリスト
幼少より西欧音楽のみの環境で育つたということです
近年映画「おくり人」や、それを勘太郎(いまは勘九郎)が舞台で
演じたときチェロを教えたこともあり、はじめて歌舞伎など古典芸能に
触れたと言っていました
この「文楽」は、爪弾きで太棹の感じを出し、弦で太夫の語りを現したり
人形遣い、太夫の浄瑠璃、太棹と三位一体の雰囲気を
よく表現していたと思いました
この曲をこれからも大事に演奏したいと語っていました
でもピチカートをあんなに力強く弾くと指先を痛めそうー
チェロは音域の広い楽器です、指だけでは足りず
頤のエラ!を使ってガットを押さえるひともいるそうです!
第2部は歴代の名チェリストたちが残した名曲!
ロンベルク、ダヴィドフ、ツィンツァーゼなど
初めてきく名前でしたし、珍しい曲ばかりでした
ピアッティのノクターンは、とても美しい調べでした
普通のコンサートでは、なかなか聴くチャンスがないので
貴重な演奏で嬉しく愉しみました
チェロの演奏会は、なるべく行くようにしています
はじめてのホール、ひまわりの郷、駅近のビルにあり
何故ひまわりなのか知りませんがー
セルゲイ・アントノフの演奏会
1983年、モスクワ生まれで
まだ若いですね
そして両親はチェリスト!
とても透明感のある響きと
金髪はハラリと靡くところを
ひたすら鑑賞していたみたい 笑
ショパンやシューマンやグリークのソナタも良かったし
2人(ピアノはイリヤ・カザンツェフ)がどうしてもと選曲した
バーバー(アメリカ)のチェロソナタ!現代曲のようですが
とても情動的な演奏で、息が合っていました
勿論、二人のサイン入りのCDを買いました 笑
この前までハロウイーンでしたが、すっかりXmasの飾りです
久しぶりにお茶をしました、暖炉があって
とてもツリーが似合います
甘すぎず好きですね
古いレジなどあって
とても落ち着くティールーム
あらためてなぜチェロが
好きなのだろうかと
ぼんやり考えました
音色が風の雫のように広がって蒼空に吸い込まれていく
朝もやの河の水面や、青い山間の連なり、冬枯れた草原などが
浮かび、自然の中で呼吸をしているような感覚ー
心の襞に沁み込んでいく心地よさを感じているのかもと
想いました
これからもチェロの音色を拾っていきましょう