帰国して、まず観たかった映画「あなたへ」
昔から「健サン いのち」と想っていて待望の映画です!
亡くなった愛妻の遺言で、散骨する故里の海へ旅立つロードシネマ
あらためて映し出される日本の山河の美しさ!
様々な人々との交わりなどが、さりげなく、でもどのシーンも
伏線となる意味が感じられました
自称元国語教師という車上荒らし常習犯は面白かったし、存在感あり
彼が語る、自由律の俳人山頭火のこと、旅と放浪のちがいなどー
旅とは帰る処があり、放浪はあてどなく漂うことだとー
広い意味で、人生そのものも「旅」だと思っていたので
いろんなことを考えさせられました
セリフの少ない主人公の一挙手一投足に、行間に込められた
万感を読むー
どこか能舞台の凝縮された演技力を思い起こさせました
古歌にいう「あはれ」、人間の哀しさや愛おしさに溢れており
妻の遺言は、残された主人公の新しい旅立ちを願う気持と
最後のハガキの「ありがとう」に無限の愛を感じさせます
こんな想いで、彼岸への旅ができたらたらいいですね
素直に「ありがとう」と言えるかなー 苦笑
すこし涼しくなったので「終活」のことを考えなければー
映画の余韻に浸りながら、立ち寄ったカフェ
昭和初期の建造で、レトロな雰囲気で、落ち着きます
前には見かけなかった、サモワール風のコーヒーマシーン
この夏に設えたそうで、とてもマッチしています!
でも注文したのは「チェコのビール」!
バドワイザーの元祖とも言われていて、プラハでよく飲みました
少し長いコペンハーゲンの滞在中に出かけた「小さな旅」
プラハの想い出は、おいおい綴ることにしましょう
「ほろほろほろびゆく わたくしの秋」
「また一枚 脱ぎ捨てる旅から旅」 山頭火
なにか漂泊の魂の叫びが聞こえそうー!