播州の高砂の浦には、高砂神社があるのですね
能「高砂」の舞台です
相生の松
何代目でしょうか
高砂住吉の松が
相よりて、老いて
ますます栄えをみせるとー
能舞台もあるのですね
ここで舞われたらますます
祝言の趣でしょう
「高砂やこの浦舟に帆をあげて
月もろともに出汐の
波の淡路の島影やーー」
一昔前は、結婚式で年配者が
謡ましたが、いまは流行らないかな
世阿弥作の「高砂」は「翁」につづけて演じられる脇能
神の能の代表作
長寿と夫婦愛を目出て、後シテの住吉明神は颯爽と
舞納めるのが常ですがー
今回は、「老体で見る高砂」!
とらわれない目や頭をもって能に接するという試みでした
前場の尉、姥は老体ですが、後シテは若い男神ではなく老体の神!
動きを控えた神舞(笛でいえば立て板に水が流れるようにと習った)
でもゆっくりした所作は、とてもエネルギーがいるらしいー
そこし戸惑いながら観ていましたが、老いの深層心理を
感じさせていたのでしょうか
世阿弥の年来稽古にあるように、50歳を過ぎたら老体ですから
「大方、せぬならでは手立あるまじ」 少な少なから、さらに
せぬこととー この美学は容易ではないですね
ただ感じたのは、囃子の拍子や謡のあて所をすこし外して舞う!
そして老いの心を体現するのが、老木に花の咲かんが如しに
なるー、やはり花の風情が求められるのでしょう
この花が曲者というか難しい言語で、奥が深い!
能は老女物など老体が多く出てきます
心して観なくてはー世阿弥は、年寄は
何事も若くしたがる 苦笑、でも衰えの理を知って
老いの心の花、老骨に残れる花!を体現することと
記しています
現代では、80代でも舞台を勤めています
舞囃子の「浮舟」 一昨年 嘱望されていた子息を亡くされ
一時はどうなさるかと案じていた老役者、83歳かなー
でも老いのなかにも花を感じさせる舞に感動しました
背筋はピーンと伸びていて、揺るぎがない!
はやり修練の賜物、麒麟も老いては騾馬に劣るどころか
素敵な麒麟でした!
素で舞うだけに、より厳しい位を要求されますものー
日本男子の袴姿っていいですよね
居囃子「葵上」 ワキが登場し、シテの怨霊と切組むなど
新しい試みで新鮮でした いろんな意味で能の再生に
つながるといいと思いますし、愉しみが増えますね
さてダイヤモンドジュビリーのエリザベス女王!
川下りの中継など華やかでしたね
ゴールデンジュビリーの五十周年のときは在英中
その時もいろんな行事をBBCは克明に中継し
盛り上がっていました
近所のストリートパーティでワインを振舞われましたね
あれから10年の歳月が流れーウーン 矢のごとしです!
千艙の船もお国柄らしい!
宗主国の国々の船団
壮観でしたね
コモンウエルス協会の前には
54か国の国旗がはためいて
大英帝国を感じさせていました
80代、90代でこのお元気!
驚嘆です
雨模様の冷たい川風に4時間
立って歓声に応えてーさぞや
寒くてと思いましたがー
にこやかに、立ち尽くし
さすが女王陛下ご夫妻
国民に奉仕する精神に溢れてー
このバッキンガム宮殿のバルコニーでのロイヤルファミリー
群衆が広いモールを埋め尽くし、「God Save The Queen 」を
合唱する場面がこれまでも何度かありました
異国の者でもおもわずゾクゾクして感激したものです
女王のスピーチを初めてTVで見たのはXmasでした
ダイアナ妃の事故死、ロイヤルファミリーの離婚騒動などが
大衆紙を賑わせていた年の暮でしたね
女王はたしか「今年は散々なことが多かったー」ととても率直に
語っていたのが印象的で、驚いたものです
このころは王室の人気が低迷し、王政について姦しかったー
でも今は、国民をひとつに束ねる女王に敬愛が集まっています
多民族国家かと思われるほど様々な価値観がある国ですが
扇の要のような役割を担っているのですね
女王の自立した言動、豊かな財力をバックに発信する力があり
フランクに話しかける姿勢など、とても自然体ですね
英国の偉大な祖母たらんーとしているお姿に共感しているのでしょう
たぐいまれな君主国ですね
350年ぶりの華麗な川下りを観て、感じること多々ありでした
もうオリンピックモードになっていることでしょう
交通規制が多いし、メダルなど期待できないと言うロンドン子も
いるでしょうが、開催することに意味あり!ですよ
マラソンスタートは、バッキンガム宮殿から各観光スポットを巡るコース!
大変な経済効果になるでしょうね
東京誘致にとー張り切っている人達もいますし
がんばれニッポンと応援しましょう
女王は25歳!
60年の歳月、まさに歴史!
とても素敵な年を重ねていらっしゃいます
世界でもっとも忙しい君主といわれ
まさに生涯現役なのですね!
女王よ永遠なれ!と讃歌が
聴こえてきそうです