折々の言の葉


丁度見頃の藤! まえまえから来たかった藤パークです

樹齢145年の600畳敷の大藤棚!

長い花房が見事! 世界一と書いてあります

一メートル以上になっていましたよ


折々の言の葉

折々の言の葉


かすかに芳しい香り!

長い花房が風に靡くと

藤波、藤浪をみるようー


時を忘れて、しばらく

見入っていました


10年前までは10分の一の

広さだったとかー驚きですね


いかに藤の生命力の強いか、長寿の命の樹と記されていましたが納得です


折々の言の葉

ほかにも白藤


これも満開でした
折々の言の葉


トンネルや滝流しのように

仕立てられた藤棚も

ありました


折々の言の葉

折々の言の葉


黄花藤は日本の風土には

難しい種類のようですが

とてもよい香りがします


ながいトンネルになって

楽しませてくれます








これは葡萄棚のように

見えますが、八重藤!

はじめての品種です



折々の言の葉


ここは藤だけでなく

四季折々の花が

咲きます


夜はライトアップされ

とても幻想的だそうです

でも足利まではすこし

遠すぎて残念!


  


折々の言の葉


藤ソフト!


花房に負けない藤色

でも味はバニラ風味で

すこしがっかり!




藤色は好みの色目

でも身に付けるには

難しいいろですね


青味から濃淡そして

紅がかった色まで

とても種類が多い


とても洋服では選ばないけれど

着物では小物をいれると

身近に使います



折々の言の葉

折々の言の葉


袱紗は消耗品なので

わずかですが、蘇芳の赤みは

関西系の好みらしいし

江戸紫は青みがかった紫

スカイツリーのイルミネーション

雅に選ばれた色目ですね


虫干しの色見本の

つもりで出してみましたがー


古来の襲ねの色目に関心が

ありました

躑躅、菫、白藤、桔梗などや

藤襲、萩襲などあるのですね

想像しただけでもうっとり!


いまは藤色より古代紫

けし紫か二藍や藤鼠が

いいですね

日本の古代色は

奥が深いー



折々の言の葉


時空をこえて、大友家持が越中の国司のころに

多胡の浦で詠んだ歌が気になっていました

今の富山県の氷見のあたりで、歌枕でもある藤の名所


「藤波の影なす海の底清み

           沈く石をも 玉とぞ我が見る」 家持

「多胡の浦 底さえにほう藤波を

           かざして行かん見ぬ人のため」

この同伴の人もいいですね

海辺で見た藤の素晴らしさを喜び、一夜を過ごしたとか

今は面影のない処になっているようですがー

いまも昔も、その花の盛りに出会うことは

稀なること、またとない喜びなのでしょうね


次は山藤を求めて、新緑の山めぐりをしたいものです


折々の言の葉