国賓として来日されていたブータン国王夫妻
東北で真摯に祈られるお姿や雨の金閣寺で
和傘をサット住職に差し掛ける立居振舞など
人柄の優しさが自然とにじみ出ており
美しい民族衣装とともに魅了されました
国会議事堂での演説を全文をNetで読みましたが
心のこもった日本への親愛の気持にあふれたもので
今の日本人はすこし反省しなければと思わせました
国賓を招いての晩餐会より資金集めパーティを優先させ
TVにその有様を映しだされた大臣、一体どういう神経の持主かと
疑問に思うばかりです
気持よくご帰国されたか気がかりですが、一連の出来事には
おもてなしの国のあり方が問われますね
ブータン王国は1907年より王国となりましたが
チベットとの騒乱やイギリスの保護領の時代など
今の体制の立憲君主国となったのも2005年!若い王国です
中国、インドなどの大きな国の狭間にあって、そのかじ取りは
大変なことでしょう
前国王の国民総幸福度という発想も簡素に謙虚に暮らす姿勢も
大変な知恵ですね
これはブータンの国花のヒマラヤの青いケシ!
ネパール、ブータン、インドや東チベットなどヒマラヤ周辺地域に自生
このヒマラヤの花の女王に出会いたいと長年思っていました
前に読んだ本で、照葉樹林文化論に興味を持ちましたが
ブータンや雲南省から西日本にまたがる照葉樹林帯の
三日月のように広がる地域に共通項があるということでした
今では稲作に関してなどは訂正もされているようですが
漆器についてはとても感心したことを覚えています
それはブータンではいつも塗りのお椀を懐中しているとのこと
チベット仏教の国ですから、バター茶など飲むのかなと思いました
まさにマイ箸と同じエコの発想ですね!
そしてなにかロマンを感じたものでした
それ以来訪ねてみたい国のひとつになっています
子供のころ、神社の裏山にアケビ取りにいき、漆の木に触れたらしく
顔がお月さまのようにかぶれたことがあります
でも塗り物が好きで、普段も汁碗のほか飯碗にも愛用しています
これは平泉の秀衡塗りの盛り器、東北の漆器はたっぷりとしており
木の温もりが感じられ、みちのくの紅葉のようでお気にいりです
いま会津若松で漆器のフェスタが開かれており訪ねてみたいです
JAPAN と表記される漆器 もう日本固有種の漆の木は少ないようですね
縄文前期の遺跡より見つかった漆塗りの器などいつか観てみたいものです