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【 テーマ「かこ」について 】
「かこ」では、私が2008年9月に経験した交通事故について綴っています。
私自身がこの貴重な経験を忘れてしまいたくないから。
毎日毎日起こり続ける交通事故、そのひとつひとつ痛み・重みを
少しでも多くの人に知ってもらいたいから。
そしてこの経験を踏まえたうえで、
毎日を楽しんでいる人がいるんだということを知ってもらいたいから。
主観とエゴのかたまりかもしれませんが、
お付き合いいただけたら幸いです。
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母はいつも、病室にいた。
私のベッドの傍らで、
本を読んだり、クロスワードやロジックの本を買ってきたり。
自分で何もできないときはそれが全然気にならなかった。
むしろいてもらうと安心できた。
けれど自分勝手なもので、
回復して自分でほとんどのことができるようになると、
私は「自分の時間」がほしいと感じるようになっていった。
リハビリに行ってヤスや先生たちと話しているときが
自分の息抜きの時間となった。
息が詰まる。
けれど、母は「私のために」来てくれている。
周りに誰一人知り合いのいない状況なのに、、病室にいるなとは言えない。
「私のために」介護してくれているのに、必要ないなんて言えない。
そのストレスは次第に大きくなり
私の態度も言葉も蝕んでいった。