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【 テーマ「かこ」について 】
「かこ」では、私が2008年9月に経験した交通事故について綴っています。
私自身がこの貴重な経験を忘れてしまいたくないから。
毎日毎日起こり続ける交通事故、そのひとつひとつ痛み・重みを
少しでも多くの人に知ってもらいたいから。
そしてこの経験を踏まえたうえで、
毎日を楽しんでいる人がいるんだということを知ってもらいたいから。
主観とエゴのかたまりですが、お付き合いいただけたら幸いです。
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「わー！わー！こわーっ！」
ギュイイィィィーーンと音お立てるチェーンソー（にしか見えないギブスを切る道具）。
自分の腕にチェーンソーが入る！と思うと、
ぎゃーぎゃーと騒いでいないと落ち着かない。
（結局落ち着いてはいないけれど…）
しかし自分の恐怖とは裏腹に、腕はちょっと熱いものが当たるような感覚だけで、
ギブスがきれいに切れていった。
ギブスが取れたあとに驚いたのは、腕の色。
明らかに、ギブスをしていた箇所としていない箇所では腕の色が違う。
暑さの残る9月に5週間もの間ギブスをはめていたのだから、無理もない。
5週間分の垢がたまっていたのだ。
初めはボンドをはがすように垢をぺりぺり剥がして楽しんではいたが、
範囲が広すぎたため、結局お湯で流した。
チェーンソーのドキドキはあったものの、
また一歩回復したということは
私にとって、何にも代えがたい喜びだった。