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【 テーマ「かこ」について 】
「かこ」では、私が2008年9月に経験した交通事故について綴っています。
私自身がこの貴重な経験を忘れてしまいたくないから。
毎日毎日起こり続ける交通事故、そのひとつひとつ痛み・重みを
少しでも多くの人に知ってもらいたいから。
そしてこの経験を踏まえたうえで、
毎日を楽しんでいる人がいるんだということを知ってもらいたいから。
主観とエゴのかたまりですが、お付き合いいただけたら幸いです。
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10月の3連休には、
新潟市からヤスのお姉さん家族がお見舞いに来てくれた。
まだ小学校にも入っていない２人の姪っ子たち。
そして週末には必ずお見舞いに来てくれるお兄さん家族も一緒だったので、
さらに小さな甥っ子たちが２人。
１番小さな女の子は手術前のヤスを見ているらしく、
病院に来るというだけで泣きだしそうな顔をしてしまう（というか、泣いていた）けれど、
ほかの３人はもう無邪気にはしゃぎまわる。
「病院だから」とパパママに注意をされつつも
テレビを観ながら「あのね、あのね」と話しだす。
そんな子どもたちの笑顔がたまらなく嬉しかった。
車いすに乗って一緒に談話室に行き、
楽しい時間を過ごすも、体力は続かない。
30分もしないうちに私は病室に戻ってしまった。
けれど、子どもたちの笑顔で癒された心はあったかいままだ。
笑顔が伝染したのかな。
来てくれてありがとう。
心のなかで呟きながら、ベッドに横たわった。