「治る」と「治らない」


私にとって、その区別はとても難しいものです。







よく、
「いつ治るの?」と聞かれます。



初めて話した人なら仕方ない。


けれど、私の状態をたくさん説明したつもりの人にも、
聞かれます。







何をもって
「治った」と言うのか。






その基準が「骨がくっつく」なら、
私はほぼ治りました。



「もとの状態に戻る」なら
私は一生、治りません。






そもそもが
「今杖をついて歩いていられるだけ幸運」
と言われたような怪我だったんです。









退院するときに、主治医に

「周りはみんな馬鹿だと思え」

と言われました。






どんなに説明したつもりでも、
絶対に100%はわかってはもらえないから、と。


だから、
常に自分のからだの状態をよく理解して、
自分で危険を判断しろと。








そう言われたときはよくわからなかったけど、

今ならわかる気がします。





伝えるって、

難しいですね。