さきほど読み終わった本。
プロサーファー飯島夏樹さんの作品 『神様がくれた涙』 です。
すごーくあたたかい作品でした
飯島さんはプロサーファーでありながら肝臓ガンを患い、
その病床でこの作品を綴ったそうです。
もちろんプロの作家ではないので文章はつたないのですが、
気持ちがこもっているのがすごくよく伝わりました。
この作品のなかにはたくさんの素敵な言葉がありました。
そのなかから、印象に残った詩を引用。
学のない私は知らなかったのですが、アンドリュー・マーレーという人の詩だそうです。
あなたの人生を、獲得する利益によらず、失う犠牲によって評価せよ。
飲んだぶどう酒によらず、注ぎ出したぶどう酒によって評価せよ。
なぜなら愛の力は、愛の犠牲に基づき、
最も多く苦しむものが
最も多く与えるものを持つゆえに。
先日、地元の友人と会ってきました。
彼と会うのは5年ぶりくらい。
サッカー少年だった彼はこの5年の間に難病を患い、半身が不自由になりました。
「なんで俺が」と、
その運命を受け容れるのには時間がかかった、と話していました。
形は違うけれど、私も昨年のある日突然、不自由を余儀なくされました。
だけれどなぜか私は、「なんで私が」とは思わなかったんです。
それはいつか「かこ」や「おもい」で触れられたらいいなと思うのですが、
とにかく、私はすぐに運命を受け容れてしまった。
そして今、むしろその経験をパワーにしたいと思っています。
『最も多く苦しむものが 最も多く与えるものを持つ』
私の経験だって、きっと無駄なんかじゃなかった。
ううん。
絶対に無駄になんてしない。
目をそらすんじゃなくて、
まっすぐに向き合って、
全ての経験をプラスに変えていきたい。
改めて、そう感じました。
そんな、心に強さを与えてくれる作品でした。