学校からお手紙がきました。
ロネからのメッセージ、というか。:(。・ω・)ノ゙
うんうん、と頷きながら読んでいました。
幸いわたしは、医療畑出身で、生体恒常性というものを知っていたので、自然療法とはなんたるものか、そして新たに学んだ「ソレンセン式フェイシャルリフレクソロジー」というものはなんぞや、ということが理解しやすかったのかもしれません。
西洋医学のいいところも、限界も理解していましたし、医療と言えば西洋医学しかない日本の体制にはつねづね疑問を抱いていましたので、このセラピーに心惹かれたというのもあります。
病気を治す西洋医学ももちろん必要ですが、病気にならないための予防医学がもっとも重要であるということをなぜ国民が認識できない文化なのか、とても不思議でなりませんでした。
そしてなぜ国がそれを奨励できないのか。。
先進国でありながら、予防医学の面ではどこよりも後進国である日本。。。
西洋医学の現場において、わたしはそんな憤りを抱いていたので、迷わずこのトリートメントを学ぼうと決めました。
人間の身体には自然治癒力があります。
指先をちょっと切っても、2~3日もすれば傷はふさがっていますよね?
おなかを切るような手術をしても、閉腹してしばらくすればくっついている。。
そういうのが「自然治癒力」です。
これを医学用語?では「生体恒常性」「ホメオスタシス」という言い方をします。
自然療法とは、症状を治す療法ではなく、あくまでこの「生体恒常性」を高めることにあります。
生体恒常性が正しく働いていれば、傷も勝手に治る。病気も起こらない、健康でいられる・・・。だからそこを整えるよう働きかけましょうというのが自然療法。
もともと人間が持っている生体恒常性というシステムは、生活・食事・睡眠・ストレス・心身両面からの負荷などから、バランスが乱れ、不調が起こり、症状となり疾患と成ってゆきます。
火のないところに煙は立ちません。
どんなに大きな病気も必ず種となる不調の原因があったはずなのに、便利になりすぎた現代では、そういうささいな不調を自分で察知する能力、つまり「本能」に欠けていたり、知識がなかったり、社会のシステム上無視されることが多いのです。
小さな不調くらいであれば、生体恒常性がうまく機能していれば解消されるはずなのですが、若いと体力で乗り切ってしまいますし、人間精神力で乗り切ることも多いです。。。
これがまた新たな身体的ストレスとなります。
体の声を聞けなくなった現代人は、体力が低下し始める中年以降や、もろもろエネルギー切れとなったときに、症状や疾病として自分の身体に異変がおきていることにようやく気付く。気付いたときには部分的な症状だけでなく全身のバランスが乱れていることがほとんど。。。
小さな火事のうちならすぐ消せたのに、大きな山火事になってからではどうにもならない・・・といった具合でしょうか。
簡単に言うと、人間が本来持っている生体恒常性というシステムを正常化するよう働きかけるのが自然療法。
なのでフェイシャルリフレクソロジーにおいても、同じことが言えます。
身体や脳のどこかにアンバランスとなる乱れや原因があるから症状がおきている、と捉えます。その原因を探し、トリートメントすることで、枝葉となっている「症状」の軽快を図る、というもの。
症状はあくまで付帯です。症状に対してアディショナルとしてトリートメントはしますが、あくまで原因除去の補助。
なので、記事にも何度か書いていますけど、毎年毎回Q&Aで症例の質問が出るのはおかしいんです・・・・。^^;
メソッドを理解していれば症例の質問は、おそらく出ません。
出るとしてももっと明確な形で出てくるでしょうに、びっくりするくらい情報があいまいなことがほとんどです。
こういうプランでやってみようと思うとか、こういうプランでやってみたけど成果がうまくあがらない、という質問ならまだ解ります、という意味です。
症状がある症例に取り組むのであれば、その疾患について病態生理まで理解して、クライアントの状態を客観的に全て理解して、その上でトリートメントをして、質問・・・ならわかりますが、
「こういう病気のトリートメントは?」
「こういう症状の場合のトリートメントは?」
と、おどろくくらいヒトマカセで安易な質問の数々。。。
まずは手を慣らすことではないでしょうか。
施術を習ったから、難しい症例が可能かと言えば違うと思います・・・・。
しかもそういう風に安易な質問をするような状態で、難しい症例にかかろうとするのはすでに違いますよね。。。
これも何度か書いていますが、試験に通ったからプロではありません。
ディプロマをいただいたからなんでも出来る!わけがない・・・。^^;
その辺を履き違えてる方も多いのかな、と。
ペーパードライバーと一緒でね、免許とったらすぐ上手に運転できるかって・・・・無理でしょう。それと一緒です。。。。(まぁまれにすっごくうまく出来ちゃう方もいるかもしれませんが^^;)
こういう場合はどうしたらよいかとか、経験を重ねなければわからないことって、車の運転だけでなく、ほかにもたくさんありますよね?
習って、それからが勝負です。
フェイシャルリフレクソロジーも一緒です。
転職してもその場でプロになるには2~3年かかりますね。
これは「経験」せねばプロにはなれない、という意味。
施術の場合はとにかくお顔を触ること。そしてその経過を自分でよく理解しておくこと。
日本人は、暗記やなにかを「覚える」ことにかけては正確かつ的確。
しかし、物事を総体的に見る能力に弱い、臨機応変という言葉に弱い人種だと思います。
つまりマニュアルでしか動けない。マニュアルがなければ動けない。知識の応用が利かない。。。
きつい言い方をするとそういう人種です。
島国だから仕方ないのかしら・・・・・。?
あとは「机上の空論」をなさる方が多いですね。
やってもいないのになぜそんな心配してるのさ・・・みたいなね。(;・∀・) オイオイ
そのくせ細かいことには細かい。^^;
どうでもいいことに細かい!
そんなことでなくほかを気にしようぜ!ってことをこまかくこだわる・・・・。
細かいのはいいことですが、裏を返せば視野狭窄みたいなもので、井の中の蛙状態。
自分は自分だけの世界で生きていないように、自分と関わるさまざまな環境や状況があるのと同じように、自然療法の世界でのセラピーの一種として考えていただければわかりやすいのかしら。
フェイシャルリフレクソロジーという学問は、ロネがさまざまな自然療法を学んだ上で編み出したセラピー。
わたしたちが学ばせていただいたのは、決まりごとのようですが、実はメソッド。手技も大事ですが、このメソッドも同じくらい大切です。
プリンシパルの飯野先生はじめ、講師の先生は講義でもセミナーでも口をすっぱくして、このメソッドの部分を繰り返しおっしゃっていますが、わたしはもうそれこそ「耳にタコ」くらい聞いていますが、それでもそこを理解できていない方がとても多いんだなぁと。。^^;
お手紙を読んでなんとなく切なくなりましたが。
日本人のよろしくない気質は、各個人が理解して、解消するように努めてこそ、日本人の特性が生かされるのではないでしょうか。
長所は短所で諸刃の剣ですが、とにかくまず、フェイシャルリフレクソロジーは日本の学問ではありません! 作ったのは「外国人」。そこをまず認識できないとまた辛いかもしれませんねー。。。
インストラクターの先生方はあくまで媒介。
ロネの代弁者です。
良い意味で、グローバルな視点で見て、そして、日本人の良い特性を生かした施術ができるフェイシャルリフレクソロジストが増えるといいですね。