姑に刃物を向けられ、
姑に対し、嫌悪感をさらに抱くようになった舅。
姑が退院してきてからは、なるべく一緒に過ごさないようにしているように見えた。
食事も、お茶も別々。
あの戦慄の日から、徐々に異変が見られるようになる。
頭の良い舅は計算も得意だから、地域の会計係によく任命されていた。
だけど、急に「何回計算しても毎回、金額が違うんだけどなんでだ!?
」とか
「預かってるお金の残高が合わない!」とか
今までにないことを訴えるようになる。
一緒に手伝うと、残高はピッタリだし、計算は間違っていない。
「疲れてるんじゃない!?」ってなくらいしか当時は思わなかった私達。
そんなある日「歯医者に行ってくる!」と定期通院に出かけた舅。
予約は14時。
家から車で10分かからない場所。
「遅いね〜じいちゃん!」って、下の子が言い始め、
ホントだ
どこかで買い物!?
と、
チラリと時計を見たら16時半。
「お友達のところでお茶でもしてるのかな〜
」
と心配する下の子に言ったはものの心配に。
いつもは15時前には帰宅するのにな?![]()
そして、次第にあたりは暗くなり、18時になってしまった。
「さすがに遅いね!
」と下の子と
我が家の前の通りに出て、辺りを見回す。
一旦、母屋に夕飯届けて、姑にご飯を食べててもらい、再び、通りへ。
薄暗くなった道を遠くから車のライトが近づいてきた。
「あっ!じいちゃんだー!
」と下の子が手を振る。
「じいちゃゎん
お帰り!遅かったね!」
車から降りた舅は開口一番
「狐にでも騙されたかと思った
」と。
買い物とかしてたの!?
「いや、歯医者終わって、家に向かったつもりだったんだけど、中々、家に到着しないな
と思いながら運転してて、気づいたら◯◯だった!
」
◯◯?![]()
我が家と真逆の方向で、車で2時間近くかかるとこじゃないのさ![]()
大丈夫!?![]()
「道路標識で◯◯って出てきたから、さすがにおかしい!って思って、車停めて散歩してる人に、うちの街の名前を言ったら、真逆ですよ!って言われて戻ってきた
」
2時間近く走ってること自体、変だよね?
気づかないで走るって、どういうこと?
舅はショックでダメージが強く、その日は夕飯も食べず、お風呂も入らず、寝てしまいました![]()