姑が入院して1ヶ月。
我が家は静かで穏やかな日々を送っていました。
舅は、ご近所の方が毎日のようにお茶に誘ってくださり、日中は一人でも寂しくなかったようで、笑顔が増えてきていた。
そんな時、病院から短時間面会を許可された。
舅は「会いたくない!」と拒否。
長年連れ添った妻に、刺されそうになったんだもん、当然だよね![]()
義姉は「嫌だよ〜」の一言。
旦那と私が面会することに。
面会室までは3カ所、鍵を開けて入らなければならない隔離病棟。
姑の性格上、多分一言目は、
「こんなとこに勝手に入れて!
」とか文句だろうね〜と旦那と話しながら面会室で待っていたら、
看護師さんに連れられ、姑登場!
「元気か?」と聞く旦那に
「元気よ。アンタ達に、まずは御礼を伝えないとね
」と姑。
「えっ!?
なんで御礼なの?怒ってないの?」
「最初は頭にきたよ。こんなところに入れやがってって。でもね、入院中にお薬を私に合うように調整してくれたお陰で、頭の中の霧が晴れたような気分になってね。身体がラクになったんだよ
」
「親父に刃物向けたのは覚えてるのか?」
「覚えてるよ。私が何もできないのに、自分だけ畑仕事したり、楽しそうに老人会行ったりしてるのを見てたらね、なんか腹立ってきてね。一緒に死のうと思ったんだよね。」
相変わらず自己中なお考えで…
「時々、運動する時間があってね。卓球とかできるのよ。お友達もできてね。家族が私達のことを考えたうえで入院させてくれたんだから、早く良くなって退院したら、ご飯食べに行こうって約束したの
」
あらっ、社交的な姑に戻ってる![]()
あんなに人と会うことを嫌がってたのに。
薬って凄いわ!![]()
「2人ともありがとうね。おじいちゃん、怒ってる?」
「親父はまだちょっとな
」
「そう。謝ってたって伝えといて。」
「わかった。また来るから。」
「うん。おじいちゃんによろしく伝えてね
」
はぁ~緊張した![]()
絶対に怒鳴ると思ってたから、
めちゃくちゃ緊張してたら
拍子抜け。
それから週に一回面会に。
舅は最後まで「行かない!」を貫いたわ![]()
でもやはり姑の認知症は確実に進行していた。
前の週の面会を覚えていないこともあった![]()
でも薬の調整のお陰で、キレやすいことは無くなっていた。
そして入院から4カ月後、無事に退院が決まった![]()