近藤さんは、社内の飲み会時は必ずトップの隣に座り、
トップは、シングルマザーで子供2人を育てている近藤さんをいつも「頑張っている健気な人」として評していた。
実際はそんな健気な人ではなかった。
まだ小学生の娘さんに「うちの子は発育が早いから可哀想なの」と、化粧をさせ、露出の高い格好で小学校に通わせ、先生からは再三の注意を受けていることを、武勇伝のように、私たちパートの前で話していた。
実際、最初に娘さんに会った時、20歳過ぎに見えたくらい早熟していた。
夜中でも平気で飲み屋に連れ出し、お酒も飲ませているとあっけらかんと話しているのを聞いた時は、普通じゃないよ、駄目だよと伝えたこともある。
十数年前の出来事だけど、今、あの娘さんはどう成長したんだろうか?と
時々、思い出すことがある程、衝撃的だった。