待合室からどんどん人が減り


とうとう私だけになった。


時計を見れば12時30分


結局3時間半待った。


呼ばれて入った面接室には


女性2人と男性2人。


その中で一番、気の強そうな口が、への字口に曲がった女性が


私の顔を見るなり


「あー、あなたが一番最後の方ね。私達、お腹空いてるから、ちゃっちゃと面接しちゃおうね!」と。


するとすかさず、その隣に座っていた綺麗な女性が


「そんな事を言ったら失礼よ。この方だって、ずっと待っててくれたんだから。ねぇ?ごめんなさいね。」


苦笑いするしかなかった。


あとで判ったのは、


への字口はNo.2で


綺麗な女性は、一番偉い経営者でした。