楽しかった旅行の帰り道。
悲しい気持ちが満ちてくる。
心臓がいたむ。
つらかった、かなしかった。
やらせない気持ちで泣きながら帰った。
旅行中も元夫のことをよく思い出してた。
不思議だね、いま私の横にいるのは君じゃないなんて。
背景さとしさん、元気でやっていますか。
わたし、怖いんだよ。
再婚してもまた君みたいに豹変するんじゃないかって。
すごくこわいんだよ。
彼が女の子と2人で餃子に行ってることを気づいたとき、血の気がひいた。
あぁ、またか。
友達だってわかってる。
だけど、私がなにを思い出したと思う?
さとしくん、君のことだよ。
君はあの女をクライアントだと言ってた。
疑う私を責め立てた。
君の不倫に気付いて証拠を集めていた時、手が震えてその場から動けなくなったこと、今でもよく覚えているよ。
君があの女を撮った写真も、全部覚えてる。
ねぇ、どうして私だったの?
どうして私を裏切ったの?
さとしくんにとって、妻ってその程度の存在だったの?
全部、全部、ぶちまけてしまいたいよ。
君があの女としてた全てのこと。
SNSにぶちまけたら、大炎上だよ、間違いなくね。
社会的に抹殺してやりたいよ。
わたしは、あとどれくらい苦しめばいいの?
許せないよ。
苦しかった
悲しかった
辛かった
ねぇ、時は戻らないんだよ。
わたし記憶喪失になりたい。
わたしの人生と家庭を壊した、岡本奈央子が許せない。
このままで終わると思うなよ。