最近、日本の報道で、中国にもエジプトやリビアの独裁政権を倒そうという運動が伝わり、革命が
みなさんは、どう思いますか？
わたしの見解では、中国ではエジプトやリビアのような革命は今は起きないと思っています。
その理由は、中国の共産党は事実上の独裁政権ではありますが、現在中国経済が好調であり、
一般の中国人の生活も、貧富の差はあるにしろ、それなりに豊かである、という事があげられます。
わたしが見たり聞いたりした感じでは、田舎の人は農民であるけれども、すごく豊かな農家の人もいるし、
あまり豊かでない農家の人も、野菜を育てていれば飲み食いに困る事はないという感じです。
あと、もう一つの理由は、革命などが起きて、国が倒れた場合、政権を取りたいもの同士の争いが起こったり、次に新しく政権をとったものが上手く国の舵取りをできるとは限らず、今の状況よりもっと悪い状況になる可能性がある、ということも中国の人はよく理解していると思うのです。それは、まだ比較的最近の、文○大革命のときなど、（これは普通の革命とは違いますが）中国人の民衆が、頭に血が上って行動した時に、どんな滅茶苦茶な破壊的な行動を起こしてしまうか、というのは、50代の現役世代の中国人の人は身をもって体感されているし、若い人たちも口にはあまり出さなくてもよく分かっているので、今、こんな巨大な国をうまく舵取りしている現在の政権を、倒してやろうという考えの人は、ごくごく一部の少数派だと思います。。
日本のマスコミはまるで、中国人がみんな民主主義に変わりたがっているかのような報道をしますが、私はそれは真実ではないと思います。。もちろん、宗教色の濃い少数民族の人は、独立したい人が多いのだと思いますが。
例えばですが、万が一中国のような巨大で色んな民族（漢族以外に５５の少数民族がいます）がいる国が民主主義になって、それぞれがお互いの意見を主張し始めた時、おそらく何もまとまらずに、国がばらばらになって、政策を何も決められない、と言った事になり国力が弱まる可能性が高いと思います。
アメリカにとっては、中国は目の上のたんこぶなので、中国がばらばらになって国力が弱くなってほしいと思っていると思うので、そうなれば、シメシメという所でしょうが。。。
『社会主義の国の人は、ものすごく抑圧されていて、みんな民主主義になりたがっている』、と日本人が思い込まされているのは、マスコミによる報道の偏りのせいもあると思うし、この考え方は、民主主義の国で暮らしている人たちの思い込みだと思います。（ただ、一部の宗教色の濃い少数民族の人達はやはり弾圧されていると思います・・）
現在中国の不動産価格が非常に上昇しており、お金持ちの人は、5つも６つもマンションを持っているのに、一方で大学を出たのに就職がないと言う、蟻族という人たちが急激に増えていて、社会不安が高まっているのは事実なので、中国の不動産に対する固定資産税の導入や、不動産投資へのさらなる引き締め（すでに、政府は都市部では人家庭一つしか家を買えないなどさまざまな引き締め策を講じています）をもっともっと、行う必要があると思います。
そして、それらの税金収入を使い、低所得者層のための低価格住宅を作って販売するなどの、更なる低所得な人たちへの支援策を行い、国民の不公平感を少しでも取り払う努力をもっともっと、行わないといけないとだろうとわたしは思います。
中国政府はものすごいお金持ちなので、低所得者向けの支援策をどんどん行えば、中国政府は今後も安泰だろうと思います。ただ、今のままもっともっと所得格差が大きくなるようであれば、将来的には革命の危険もあるかと思いますが。
中国政府のトップは、13億人のトップですから、ものすごく頭の切れる人たちなので、わたしの予想では、今年あたり、さらに、不動産価格の引き締めにかかってくると思います。（あくまでわたしの予想）
それでも、少しでも下がったら不動産を買いたくて虎視眈々と狙っている人達（中国の不動産が上がる前に買い損なった人達）がいるので、２、３０％下がれば恩の字と言った所になるのではないでしょうか？半分までも下がる事は、ないと思います。（あくまでわたしの予想）
はてさて、どうなる事やら・・・。