★ 祇園祭り 序章 ★







人生初体験の祇園祭。
「祇園」という言葉には特別な響きがあります。
「祇園」から色々なものがイメージされます。
その祇園祭りですが、来る17日の山鉾巡業にそなえ、京都市内のいたるところに
山鉾が待機しててビックリです。
だって、こんな道に山鉾が出てるなんて!
この道は山鉾でふさがれちゃって、何も通れません。
夜にはこうやってカヴァーをかけていたのが、
次の日には移動して、このようにドッキング。
山鉾の内部(2階部分)などが見学できます。
12トンもある山鉾を人力で動かしていきます。
祇園祭山鉾参観案内書によると、
「町内にあった菊水井戸にちなんで名付けられ鉾頭には金色の菊花をつける。昭和27年88年ぶりに再興され、以来、年々装飾が充実し、昭和の鉾としての偉容を示している。」
たまたま近くの友人の家を訪ねたので一部始終を見ることができました。
が、実はあとで知ったのですが、このあたりは山鉾建ての中心地。
室町通と四条通の交差点に立って、あまりの暑さに横着して
前後左右を写真に撮ったら、実は一番重要な交差点でした。
四条通沿いに函谷鉾。(かんこほこ)
中国戦国時代斉の孟嘗君が家来の鶏の鳴き声によって函谷関を開けさせ脱出できたという故事から名前が来ています。前懸は旧約聖書創世記の場面を描いた16世紀の毛綴で重要文化財。
日本の最も伝統的なところに、なぜか西洋がでてきておもしろい。
反対側の四条通には月鉾。
前懸のメダリオン絨毯は17世紀インド製の優品。
今度はインド。
前方には鶏鉾。
見送は、トロイの王子と妻子の別れを描いた16世紀ベルギー製作の毛綴で重要文化財。
今度はトロイの木馬で有名なトロイを題材にベルギー。
こんなに山鉾が国際的だなんて知りませんでした。
でも、こんなにあるから、四条通は当然大渋滞。進入禁止・進入不可の道がいっぱい。
車っていう現代の工業産業物の隣に、人力
で引っ張って動く山鉾や山がある対比がとてもおもしろいです。
パリではエリゼ宮(フランス大統領官邸)の近くに住んでいるため、自宅の前の道を騎馬隊
が真夜中に通って行ったり、VIPのエリゼ宮訪問で、すべてブロック
されて自宅に帰れなかったり、とおもしろいことが色々起きるのには慣れっこですが、この京都の町の光景もとてもおもしろいです。伝統を大切にするのはとてもホッ
とします。現代と伝統が共存しているところが、パリと京都はとても似ていると思います。そしてそんなパリと京都がとても好きです
★ 京都祇園祭~宵山
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