【社会人地獄その10】
転職をしたい夫
私は「いいんじゃない?」と答えた
この業界は転職が多いし、夫なら無茶な転職をしないだろうなという信頼感があったので彼に任せることにしました
それに、この会社の在り方について彼も思うところはたくさんあったと思いますし、当然と言えば当然な判断です(私が過去に受けたセクハラのことも話してましたし、彼自身もセクハラやパワハラを目にしていました)
そして夫は数ヶ月の転職活動を経て、転職先を決めました
同じ業界です
結婚式も来月と迫ったころ、夫は会社に転職する旨を伝えました
報告自体は穏やかに済んだ…ように思えたのですが、数日後に私が上長に呼び出されました
課長
「Nくんが同業他社に転職するとのことで、部長の意向で申し訳ないんですが、はなこさんには退職してもらいます」
そうなるかもな、とは思ってました
けど実際に言われるとショックでした
私
「わかりました、ただ自分の意思での退職ではありませんし、色々としかるべき所に相談して進めていきたいです」
弁護士に相談する的なニュアンスを匂わせて答えました(これはとても効果的だったと思います)
こうして結婚式の少し前にクビが決まりました
最終出社は、クビを告げられてから約1ヶ月後です(有給休暇が余りまくってました)
結婚式の最終準備をしながら、退職の準備も同時に進めていきました
会社からは、退職金+退職金と同じくらいの額のお金を追い出し代として貰うことができました
この金額が妥当かどうかはわかりませんが、辞めたかった気持ちもあり、これ以上揉めるのも面倒だったので手を打ちました
事情が事情なので、私の後任は私が居なくなってから雇うことになり直接引継ぎすることはできませんでしが、後任の方が困らないように、マニュアルを作ったり作業の効率化を進めたりと真面目に最後まで業務を全うしました
不当に追い出されるのにえらくね?
今度こそ退職です
結婚式の準備と引き継ぎ等でクソ忙しかったので転職活動をする余裕はなく、転職先が無いまま退職を迎えます
不安でしたが、気持ちは晴れやかでした
仕事で関わってきた業者の方にも退職のご挨拶をしていったわけですが、とある企業が私にこんな提案をしてくださいました
「はなこさんの働きぶりはよく知ってますし、まだ転職先を決められてないようでしたら、是非ウチの会社に来てくれませんか?」
捨てる神あれば拾う神あり
願ってもないチャンスです
つづく