【そのひと言、伝わってますか?】


「お家で何か困っていることはないですか?」


園や学校で、子どもの発達や家庭の様子に少し気になる点があるとき、先生たちはそっと、こんなふうに声をかけることがあります。


でも、返ってくるのは「特に困っていません」「大丈夫です」などのひと言。


そして、そのまま会話が終わってしまうことも。


🌱実はここに、とても大きな“すれ違い”があるのです。




家庭と園・学校で、子どもはまったく違う姿を見せる 


これは本当によくあること。
だからこそ、声のかけ方受け取り方には、もう少し工夫が必要かもしれません。


「じゃあ、どうしたらいいの?」




 保護者の方へ


先生の言葉が少し気になるとき、それは"遠回しなサイン"かもしれません。


たとえストレートな言葉でなくても、
**「心配して見守ってくれている」**という背景に気づけると、対話の扉が開きます。


たとえば

「どうしてそう思われましたか?」

「何か気になることが?」

ポジティブに問い返すだけで、先生もぐっと話しやすくなります。


反対に、もし否定的に受け取ってしまうと

——本当に必要な支援や改善の機会を逃してしまうことにもなりかねません。




 先生方へ


保護者への伝え方は、本当にデリケートなもの。


「発達が気になります」とストレートに伝えるのは得策ではありませんが、何とか伝えたいですよね。


ですから、まずは信頼関係を築いておくことが大切です。


日頃から、「子どもの育ちを第一に考えている」という姿勢を言葉や行動で示し、ご家庭と**“一緒に見守るパートナー”**であることを伝えることです。


また、園や学校と家庭で見せる姿が違うのはごく自然なことで、それを保護者に伝えることも大切です。


この見せる姿の違いをどう捉え、どう活かすかが、今後の成長に大きく関わります。


先生のスキルで一時的に解決できても、
**「できるようにする支援」**がなければ、いずれ困るのは子ども自身とご家族です。




最後に 


伝え方ひとつ、受け取り方ひとつで、未来は大きく変わります。


まずは大人がスキルアップし、子どもの育ち」を守ること。


それがやがて、子どもたち自身が伝え方・受け取り方のスキルを育てる力にもなります。


🌈今も未来も、みんなが幸せでいられるように。


「予防保育」でウェルビーイングを叶えていきたいですね。

 


伝えるのも、受け取るのも、最初はちょっと怖い。でも、その一歩が子どもたちの安心や笑顔につながるなら…勇気を出し踏み出してみたくなりませんか?