6月7日。3か月ぶりで「あべのハルカス」へ。

16階美術館で開催中の土佐の絵師金蔵「絵金展」へ行ってきました。

このチケット及び、会場イメージとして使われているのは、歌舞伎「累」(かさね)のワンシーン。

この絵は会期後期からの展示なので、現在場内で実物が展示されています。

「絵金」さんの絵は、高知の夏祭りの数日間だけ、蝋燭の灯りの中で展示される屛風絵で闇に浮かび上がると何とも言えない趣があるようです。

ちょっとおどろおどろしい雰囲気。

「絵金」と聞くと「赤い絵」と連想されがちだそうですが、実際にはそれほど「血みどろ」場面ばかりではありませんでした。といっても、普通よりは生々しい絵であることに変わりはありませんが。

↑左 嬢景清八島日記 右 妹背山婦女庭訓吉野川

↓左 伽羅先代萩・御殿の場 右 仮名手本忠臣蔵・判官切腹の場

この絵の右側は↓「加賀見山旧錦絵」(かがみやま こきょうのにしきえ)

女忠臣蔵とも呼ばれる演目。

右上の悪役 局「岩藤」が、鶴岡八幡宮で中老「尾上」を自分の履いていた草履で何度も打ち据える場面。

(尾上はのちに自害。その仇を下女「お初」が討ち取る)

↓この岩藤の意地悪い顔が滑稽でもある。

これはちょっとグロいですが、石川五右衛門が釜茹でにされるまでを一場面づつ描いた絵の最後の二枚。

釜茹での五右衛門↓

釜茹で後の絶命した五右衛門を釜から出すところ↓

普通やったら、釜茹でで絵として終わらせると思うんですよね。それを、わざわざ死んだ五右衛門を釜から出すところまでで完結させるって、常人を超えたセンスの持ち主である断片がうかがえます。

通常の浮世絵と異なり、好みが分かれる展示でしたが、

なかなかおもしろかったです。

「あべのハルカス美術館」で6月18日まで開催。

中の撮影可能エリアで撮影した写真にハッシュタグをつけてインスタグラム投稿。あべのハルカス美術館フォロー。チケットカウンターで投稿とフォローを見せると、絵金展オリジナルチロルチョコ一つもらえます。

私が行った日は令和5年6月7日

チケットのスタンプが

5 6 7

と、偶然ですが数字が並びました。

高知県のポスター↓

久しぶりに、「カツオ人間」の姿発見↓

16階の庭園。アジサイも咲いてて、にぎわいも戻りました。

新型コロナウイルス

長い3年間だったなぁ…。