三週間前になりますが、8年ぶりで故郷・石川県金沢市へ帰ってきました。

大昔。原チャリで走り回ってた頃と変わらない「松島北」交差点。

母親がね、認知症なんです。

症状が進行してしまう前に、一度会っておきたかった。

私たち夫婦と金沢の実家全員がコロナワクチン接種済となったので、ともかく第6波と雪国の寒さがやってくる前に、行ってきました。

宿泊したホテルは金沢駅西口。

北陸新幹線開業に合わせて、大きく変わってしまった「駅西」

昔はね、なんにもなかったんですよここら辺りは。

今ホテルだらけ…。

でもね。

36年前に故郷を後にした日、旧国鉄・中央切符売り場前で見送ってくれた彼は、今もちゃんと待ってくれてました。

加賀人形の「郵太郎」

今は「駅西口」のすみにひっそりと佇んでます。

今有名なのは石川出身の3力士

駅構内に等身大パネルがありました。

駅の主「ひゃくまんさん」も鎮座。

時間に余裕がなかったので、ほぼ駅ビルと周辺のみで用を済ませました。

和倉温泉・加賀屋の料理部門「加賀屋」↓で晩御飯

新鮮な海の幸で飲む「加賀屋」純米吟醸。

うまかったっす。

金沢と言えば、「治部煮」

鴨肉・すだれ麩を使った煮物・郷土料理です。

加賀屋さんのは、高級な雰囲気。

わさび溶いて食べるんですけどね。

汁までおいしくいただきました。

一夜明けて、朝の「鼓門」

金沢駅そのものが、私が金沢を出て行った頃と、まるで違ってしまっているのですが、北陸新幹線が開通するそれこそ10年前とかから、開通のその日のために、この辺りは少しづつ整備されていたようです。

到着した日。実家で母親と会って、一時間ほどで私たちはホテルへ。でも、その一時間ほど後には、既に母親は私たちと会ったことを、すっかり忘れてしまうのです。

翌日、再び実家へ行き、母親を連れて近くのショッピングセンターへ。

なんでも好きな物を買ってあげたかった。

でもね。

物を欲しがらないんです。

ふと母親の足元を見ると、かなりくたびれた靴を履いてました。

せめて靴だけでも。

長い時間かかりましたが、なんとか母親が気に入る靴を見つけて、買えました。

すごく嬉しそうだった。

実家に母親を送り、私たちは大阪への帰路につきました。

数時間後、名神大津から電話した時には、

もうきれいさっぱり私たちと会ったことも、靴のことも忘れてました。

でも、いいのです。

その時だけでも、母親が

嬉しい・楽しいと感じてくれたのなら。

その気になればすぐに帰れると思ってたはずの金沢が、こんなに遠いところになってしまうなんて、36年前には思わなかった。

8年ぶりの故郷。滞在時間24時間ほどでした。

来年。春にでも、又帰れるといいなぁ。

コロナも、収束してくれるといいなぁ。