朝5時半、長女に持たせるお弁当作りを始める。
今日は鮭弁。
卵焼きにウインナー、キュウリの酢の物、レンコンおかか和え、
デザートはサツマイモ塩バターで決まりだ。
中学生女子のがっつり弁当の完成だ。
朝一の達成感に浸る。
7時頃、長女がリビングに現れ口を開く。
「熱があるみたい。学校休む。」
慌てて熱を測る。
水分を取らせ横にさせる。
学校に連絡をする。
朝からバタバタだ。
あ、お弁当。
行き場を失ったお弁当を見つめる。溜息が出る。
せっかく作ったけど仕方ない。
昼に主人か私が食べようか、と思案していると今度は長男が現れ口を開く。
「今日大学やし長女学校休むんやったら弁当持って行っていい?」
お弁当の行き場が決まった。笑顔でお弁当を渡す。
何だかめまぐるしい朝、何でもない朝の一コマだけど幸せを感じる。
私はこの家族が大好きだ。
