今日は
パリオリンピック開会式
もうオリンピック？って
思えば
東京オリンピックが
コロナ流行りで
遅れていたんでしたね
……
昼は危険な暑さですが
午後から雷雨の日が続きます
会社を出たら、空模様が怪しく
急いで買い物をして、と
駅のマルシェに入ったら
Love is Blueがフランス語で
唄っている曲が流れてきて
子供の頃、プールの帰りに寄った
アイスの屋台を思い出しました
この曲が合図で
公営プール隣の神社に
自転車屋台で来ていたんです
♪L'amour est bleu♪
小学生の頃の夏休みは
午前中に宿題やって、午後に
皆でプールで待ち合わせ
２時間位遊んで
アイス売りが来ると
並んで自転車を止め
空漕ぎしながらほおばる
ん？
誰かに見られているようで
振り返ると
錆びた鉄格子の向こうに
猿が一匹いた
のりちゃんが気が付き
「まだ生きてたんだ」と
鉄格子の猿山に向かった
……
プール建設前に
神社が建て替えになり
公園ができた記念にと
猿山ができ、見物の人で
結構賑わっていたんだっけ
公園がプールに変わり
猿山に行く人もいなくなり
錆びた鉄格子に囲まれた猿山に
１匹だけ残っていたのだろう
……
私たちが近寄っても
身動きせず、ジーッと
こちらを見ていた
アイスを食べながら誰かが
「もうすぐ死んじゃうかも」と
言うので、「キャー」って
怖くなって自転車を特急で
漕ぎながら帰ったんだよね
……
帰宅途中
今日の様な夕立ちに合い
びしょ濡れになった髪を
拭きながらふと思った。
あの猿の鉄格子に
屋根がなかった
ずぶ濡れでいるのでは？
……
気になって、気になって
雨があがった夕方近くに
ロックを連れてもう１度
自転車で神社に向かった
ロックは猿を見たら
きっと吠えるだろうから
猿山の近くで抱っこした
大木で囲まれた薄暗い
鉄格子に近づいたら…
！！
のりちゃんがいた!!
嬉しくなって
ロックを降ろして走ったら
案の定ワンワン吠えるから
驚いた猿が猿山の洞穴から
顔を出してきた
……
「雨 平気だね」
「よかったね～」
なんてことを
キョトンとした猿に
声がけしていたら
今度は、きよちゃんが
おねえちゃんと自転車で来た
いっこちゃんは
お店の軽自動車で
配達のお兄さんと現れた
皆、あの猿が心配だったんだ
……
日が暮れた薄暗い猿山の
電信柱の明かりの下で
ジーッと私たちを見る
一匹の猿を眺めながら
よかった！よかった
と安心したり
忘れないよ！また来るよ
と声をかけたり
なんだか
嬉しくて嬉しくて
皆でLove is Blueを
鼻歌しながら帰った
……
年老いた一匹の猿は
その年の暮に亡くなっていた
最期は、神社の神主さんの
自宅玄関先のゲージで飼われ
逝ったことを、父に聞きました
……
あれから何十年も経つのに
こんな夕立の日に
ふっと思い出してしまいます
のりちゃんやきよちゃん達
も思い出すのかしら？
のりちゃんは
学習院を出て、なぜか
自宅でピアノの先生を
していたらしい
きよちゃんは
独協の同級生と結婚して
彼の実家の工場近くに居て
いっこちゃんは
高校から品川の方で
実家のお店の支店にいた
中学までは一緒だったのに
高校、大学になったら
別々の学校になって
あまり会えなくなり
今は全く会えていないのに
忘れられない思い出なのです
アメコカのロックは
男の子だったせいか？
よく吠え、よく走る子でした
ふうちゃんは
吠えることもほぼなく
走る姿は１度しか見たことなく
女の子らしい遊びばかりでした
全く正反対なのは
性別や犬種の違いなのか？
子供の頃過ごしたロックは
活動的で面白かったけれど
大人になって迎え
共に過ごしたふうちゃんは
落ち着いた、穏やかな子で
丁度、ハマッタ感じでした
神様の贈物でしたね
ふうちゃんの毎日
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