バルトリン腺嚢胞摘出術について


嚢胞を摘出する=バルトリン腺ごと摘出する
なので前回のバルトリン腺摘出術と同じです


この手術ってどうして
バルトリン腺膿瘍摘出術じゃないんだろう?
って思いません?

なぜ膿瘍の摘出ではなく
嚢胞なのかと言いますと


嚢胞とは中が液体(分泌物)で
そこに細菌が侵入して
感染することにより炎症を起こし
さらに化膿して膿が溜まったものが膿瘍です

つまり細菌だらけってことですね

術中に膿瘍から膿が溢れて
他の健康な部分が汚染する恐れがあります

熱を持ち腫れているので
手術部位の正確な大きさが把握できませんし
ただでさえ痛みも強いので術後はもっと痛いです


この状態で手術をすることは
手術する側も難しいですし

手術される側も
術後の合併症のリスクを高めてしまいます


なので膿瘍を摘出する危険な手術よりも
一度抗生剤や排膿処置などで
状態を落ち着かせてから
安全に手術を行うということです


嚢胞は袋状の膜に覆われています
摘出する際にはその膜を破らないように
剥がし取ります



バルトリン腺嚢胞の状態って
本当に人それぞれで

私のように一度開通すると
ある程度の期間は音沙汰なく
何かをきっかけに出口が塞がって
膿瘍になる場合や

バルトリン腺の出口が完全に塞がっていて
感染することなく
嚢胞が少しずつ大きくなる場合や

分泌物が排出できるくらいの出口はないけれど
細菌が通れるくらいの極々小さな穴だけあって
大きくなるしすぐ感染するしで
膿瘍を繰り返す場合など
(一番嫌かも…)


人によって状態も違えば生活環境も違いますし
手術の適応も違います


いまバルトリン腺で悩んでいる方が
いち早く適切な処置が受けられますように