この国のタブー -67ページ目

この国のタブー

素人がタブーに挑戦します。
素人だけに、それみんな知ってるよ?ってこともあるかもしれませんが。
コメント、質問、大歓迎です。お手やわらかにお願いします。

Wikipedia記事「親日」より引用
親日とは、日本や日本人、日本文化に好意的な言動を示す外国人を指す言葉である。
好意的な感情などに関係無く日本の政治や経済、文化などの情報や性質を熟知しているという意味では一般には「知日」が用いられる。また、日本人自身が日本に対して愛着を抱く場合は「愛国心」と呼ぶ。
一般に親日である人を表す場合には「親日家」や「親日派」が用いられる。また、フランスでは日本びいきの人を指す語として「タタミゼ」、台湾においては特に親日の若者を指す語として「哈日族」がある。
(引用ここまで)



日本は世界からどれくらい好かれているのでしょうか?

テレビではしばしば、世界は空前の日本ブームと報じますが、日本から出たことの無い私にはその感覚がイマイチよくわかりません。同様に、日本をこよなく愛する親日家が世界には数多く居るそうですが、中国と韓国と北朝鮮からは非常に嫌われています。
いや、北朝鮮は政治的理由だけですし、金正日も長男の金正男も日本マニアでしたから、反日は中韓だけでしょうか。上記のWikiによれば、世界には日本びいきの人を指す品詞までもあるそうですが、本当の所はどうなのでしょう。

日本は好かれてる?それとも嫌われている?



【よく知られている親日有名人】

親日家をググっていたら、こんな記事を見つけました。

シルクロードと遍路道、そして東日本大震災(2013/1/15)「世界の親日(^^)」というブログ記事には、BBCのリサーチに基づく世界の親日度がデータで掲載されています。これによれば、日本は世界一好かれていて、世界一嫌われていない国ということになります。しかし、日本のメディアはこれをほとんど報じていません。なぜでしょう。
タブーの匂いがプンプンします。
 参考:BBC WORLD SERVICE(PDF)「EMBARGO 23:01 GMT 10 May 2012」

記事には、芸能に疎い私ですらよく知っている、超大物の親日芸能人が紹介されています。日本でも映画が人気なトム・クルーズ、スティーブン・セガール。「Tokyo Love」と刺青を入れているレディー・ガガ、震災後に被災地を回ったシンディ・ローパー。『キル・ビル』で有名なタランティーノ監督、かの喜劇王チャールズ・チャップリン。などなど。
子供でも年寄りでも知っている、名だたる芸能人がなぜか親日。もちろん商売ということもあるでしょうが、それにしても嬉しい事実です。

ところで、またこの記事で紹介されている人の中に、唯一の学者、ドナルド・キーンという人物がいます。彼はコロンビア大学名誉教授の米国人文学研究者で、主に日本文学や日本文化を研究する米国の権威です。日本では雅号(ペンネームのようなもの)として、鬼怒川と鳴門を合わせた「鬼怒鳴門(きーんどなるど)」という不可思議な通称も使っているそうですが、何やらとてもユニークな人柄が窺えます。



【ドナルド・キーンが見た「果てしなく美しい」日本】

彼はニューヨークに生まれ、米海軍の日本語学校で日本語を学び、大戦中は米海軍情報士官として通訳を務めた人物です。戦後は京都大学へ留学し、これまでに日本語著作30点、英語著作25点という多数の書籍を出版。松尾芭蕉から三島由紀夫まで幅広い文学を研究し、川端康成、司馬遼太郎、大江健三郎らとも交流があり、英語圏へ日本文化を広める役割を担った方です。2008年には文化勲章を受勲されています。

2011年、彼は東日本大震災を目の当たりにし、その半年後に日本国籍を取得、日本を永住の地と決めて移住しました。彼は、京都留学時代から日本の素晴らしさに魅了され続け、震災下でも暴動や混乱を起こさず行動した日本人を目にしたとき、「日本人として死にたい」と心から思ったそうです。彼の表現を借りれば、「果てしなく美しい日本人」。
こうして彼は、私達と同じ日本人になりました。
 参考:Dailymotion動画「ドナルド・キーン「日本人として死にたい」

同じようなエピソードは、世界各地に多く残されています。
以前の記事でも取り上げましたが、2011年のトルコ東部地震では、日本人を見習って食糧配給に並ぶ人々の思いが報道されています。また、ある中国人のブロガーは、「日本は一体どのようにして世界の模範となるまでに国民の民度を向上させることができたのか」と考察したそうです。
 参考:日経新聞WEB版(2011/10/26)「トルコ地震 被災地「日本人見習いたい」 」
 参考:サーチナ(2012/01/31)「【中国ブログ】日本人の民度が世界の模範となった理由(1)」

これ程までに世界を魅了する日本の美しさ。同じ日本人として本当に誇らしい気持ちになります。



【日本人になった台湾人】

『朝まで生テレビ』等でお馴染みの金美麗も、私が尊敬する親日家のひとりです。

日本統治下の台湾で生まれ育ち、日本敗戦後は国民党による台湾人弾圧時代を経験。早稲田大学へ留学して台湾民主化運動に尽力。台湾の民主化が進んだ後、陳水扁政権では台湾総統府国策顧問に就くなど、日台双方で活躍する評論家・文化人です。2009年、彼女も同じく日本人になりました。
 参考:金美麗の公式ホームページ

彼女は、中国共産党の最近の反日政策に、強い警鐘を鳴らします。また韓国の動きに対しても極めて批判的であり、強硬な主張を貫く保守派の代表とも言える人物で、日本国籍取得以前から靖国神社でも演説をされています。
 参考:Youtube動画「金美齢女士 於 靖国神社」

彼女の主張を聞いていると、その根っこには3つの潮流があるように感じます。ひとつは、日本統治時代に培われた日本人への好感。次に、それとは真逆の蒋介石国民党、つまり漢民族による台湾人弾圧への反発。そして、近年の中国共産党や韓国政権の理不尽な反日姿勢に対する、強い反発心があるようです。
ある意味では古き良き台湾を愛するが故に、また日本人以上に日本人を愛するが故に、彼女は日本人になったのだと思います。2009年に日本国籍を取得した際、『正論』に掲載された彼女の記事が上がっていましたので、リンク先を記載します。ちなみに読むと叱られます・・・。
 参考:花うさぎの「世界は腹黒い」(2009/12/0)「日本人になった金美齢さん!」


正直、台湾人の親日さを記事で伝えるのはとても難しく感じます。それは、日本人の多くが台湾の歴史的背景を知らないからです。
台湾の歴史は少し複雑です。日本の教科書には詳しく記述されていないためご存知ない方が多いはずですし、私自身も同様です。よって少し脱線しますが、ここで台湾史にも触れておこうと思います。



【台湾史が語る日本の真実】

実は、台湾は独立国なのか、それともどこかの国の一部であるのかはっきりしていません。これを「台湾地位未定論」と言います。
台湾は戦前まで日本統治下にありましたが、敗戦後のサンフランシスコ講和条約には、台湾がどこに帰属するのか記載されていませんでした。中国は自国の領土を主張し続けていますが、他方では今でも日本への帰属を主張する台湾人もいるのです。
 参考:Wikipedia記事「台湾地位未定論」

戦後、台湾を統治した日本はその領有を放棄しましたので、事実上の無政府状態となります。そこへ、毛沢東率いる中国共産党に敗れ追いやられた、蒋介石率いる国民党軍がやって来たのです。米国の支援を受け、台湾に「中華民国」の政権を設置した国民党は、自らが大陸を含めた中国領土を正当に継承する政権であると主張しました。
一方の共産党は、大陸で「中華人民共和国」を建国し、一党独裁政権を樹立して今日まで続く政治体制を築きます。彼らは台湾を自らの領土と主張しましたので、両者の対立は深まりました。

日本統治時代の台湾の暮らしはとても良好だったそうです。一方、国民党と共にやってきた漢民族達は、台湾人を弾圧し殺戮しました。だから今でも台湾人は、大陸中国人を台湾人と区別して最も忌み嫌います。

さて、日本政府は未だに台湾または中華民国を独立国家として認めていません。事実上の国交はあるものの、正式なものではありません。成田空港が完成した後も、台湾便(チャイナエアライン)だけはずっと羽田空港発着だったことなど、いわゆる「二つの中国」状態が様々な矛盾を生みました。
 参考:Wikipedia記事「二つの中国」

つまり、台湾は今も昔も変わらぬ親日国ですが、複雑な歴史に加えて、対中政策を優先するあまり不条理な対応を続けた日本政府が、本来は極めて友好的なはずの日台関係を事実上のタブーにしてしまったのです。私は台湾は独立国家だと思っていますが、日本政府は認めません。これはとても悲しい事だと思います。



【親日家世界一】

台湾は現在まで、米国と中国の思惑にずっと翻弄され続けてきました。日本政府も弱腰対応を続けていますので、未だに日台関係は正式に修復できずにいます。にもかかわらず、親日的立場を全く崩すことなく、日本にずっとエールを送り続ける台湾の政治家がいます。
台湾元総統の李登輝です。

大正12年、台湾生まれ。後に京都帝国大学へと留学し、戦中は帝国陸軍兵士として東京大空襲に来たB-29を迎撃したというエピソードも残されています。本人曰く、「21歳(終戦)まで自分は日本人であった」とのことですから、もう親日を通り越しています。
台湾へ戻り政界進出した彼は、蒋介石の息子である蒋経国の死去後、台湾総統に就任します。台湾人への弾圧を停止し、民主化を推進して国民党独裁を解体に追い込みました。

中国と米国の圧力の狭間でなお、自らを「半日本人」と呼んで日本を愛し続ける人。靖国や尖閣の問題では全面的に日本支持。とりわけ尖閣問題については、同じく領有を主張し始めた台湾を自ら批判しています。また今の国体については、「中華民国は国際社会で既に存在しておらず、台湾は速やかに正名を定めるべき」と主張しています。

政治的な立場の難しさもさることながら、これだけ親日発言を繰り返せば、誤解や偏見もあると思います。そうした状況にも屈しない強さ。誠に失礼ながら、勝手に親日家世界一を認定します。

最後に、彼の人柄と親日っぷりを象徴するこの動画をどうぞ。
 参考:Youtube動画「李登輝前台湾総統 日本外国特派員協会での記者会見一部」


最後まで読んで下さりありがとうございました。



面白かったらランキング上げて下さい→