【空の色はなぜ青い？】
空と海はなぜか青いですよね。しかも夕方になると、海は白んで空は夕焼けに染まります。これは電磁波の波長の違いによって生じる、屈折と反射の差によって説明することができます。
参考：国立科学博物館「空はなぜ青いのですか？」
ちなみに、虹が7色なのも同じ原因によるものですが、米国では6色なのだそうです。米国と日本の虹に、成分の違いがあるからでしょうか。ってまさかそんな筈はありません。
参考：ExciteBit（2005年9月28日）「アメリカの虹の色は六色だった」
【人の血はなぜ赤い？】
それは血中に含まれるヘモグロビンによるものです。ヘモグロビンは鉄イオンを含みますが、この鉄の赤色が血液を赤くするのです。反対に、エビやカニ、イカやタコの血は青色です。これは、鉄分を含むヘモグロビンの代わりに、銅イオンを含むヘモシアニンを含むからです。
参考：Wikipedia記事「ヘモシアニン」
またこれは余談ですが、カブトガニの青い血はHIVの特効薬として期待されていて、コップ1杯の血液が100万円もするそうです。とは言え、天然記念物だから捕っちゃダメですよ。
参考：Yahoo!ブログ「今日のエッセー」（2010/2/11）「カブトガニの血液がＨＩＶの特効薬になる日は近い！」
生きていると日々、こんなような疑問が湧いてきます。
中には、わかっているつもりだったのに、実際には謎だらけなテーマもあります。
【自転車はどうして曲がるのか？】
自転車やバイクなどの2輪車がなぜ曲がるのかを説明するのは、実はとっても大変です。これが非常に深い物理学の難問であることを、皆さんはご存知でしょうか。
4輪車と違って、2輪車は曲がる時、車体は必ず曲がる方の左右へ傾きますよね。傾くとハンドルが切れます。簡単に言えばこれが曲がる原理なのですが、その運動物理学はとても複雑です。
参考：バイクに乗る万年初心者の独り言「バイクが曲がる原理」
例えば、自転車が右に曲がる直前の一瞬、運転者は無意識に反対の左へハンドルを切ります。というか、切らなければ車体を傾けることができないので、必ずこの動作をしています。しかし多くの運転者は、それを意識的に行っているわけではありません。不思議ですね。
ハンガリー出身の哲学者マイケル・ポランニーは、これを「暗黙知」と名付けました。つまり、自転車の運転は運動物理学の複雑な作用であるにもかかわらず、私達はそれを無意識に、経験的に行えてしまうということです。
参考：Wikipedika記事「暗黙知」
暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫)/筑摩書房
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【飛行機はどうして飛べるのか？】
これ、わかっているようでわかっていないテーマだそうです。というか厳密に言えば、航空工学の中でも、飛行機が飛ぶ力＝揚力を説明する理論が分かれていて、一致見解がないと言うのが正確です。
①ベルヌーイの定理説
翼の断面形状によって、翼上面の流速は早くなる。ベルヌーイの定理によって、翼上面の気圧がさがるから、翼は浮き上がる。という説。航空工学の従来説であり、ほとんど全ての教科書にはこれが書いてある。
参考：Wikipedia記事「ベルヌーイの定理」
②ニュートンの運動法則説
翼断面が生み出す①の揚力は実際には極めて小さい。よって揚力は、翼の迎角が生んでいる。要するに、上向きに傾けた翼が前に進むと、当たった風の力が翼を上方に押し上げているという説。つまり、ベルヌーイの定理のような難しい話ではないと言う事。
参考：Yahoo!知恵袋質問（2007/8/31）「なぜ飛行機は飛ぶのですか？ いや、ベルヌーイの定理は習いましたが・・・。それで...」
③渦が生み出すベルヌーイの定理説
日本航空宇宙学会理事で航空工学博士の鈴木信二さんのブログでは、翼の中に渦が生じることによって、いわば野球の球種のストレートのような作用を引き起こしているという説。難しいので、リンク先を実際に見て頂くと面白いと思います。
参考：鈴木信二さんのブログ「飛行機が飛ぶわけ」
って、工学分野を学んだご経験の無い方には何が何やらさっぱりですので、以下の参考URLをご覧いただくと良いかも知れません。
参考：「揚力が生み出されるまでの長い話」
世の中にはまだまだ不思議が満ちています。当ブログも、そんな日常的な疑問が出発点です。
特にオチもなく、すみません。最後まで読んで下さりありがとうございました。
それでは仕事に復帰します。
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