今回は子守唄の二次創作です。
その前にちょっとした会話も挟ませて頂きますね。最後までお付き合い頂けると幸いです照れ

私は、小さい頃音楽を習い始めた時に(うちには母の時代からあるエレクトーンがあります)、「手頃にちょっと弾きたい程度の鍵盤が欲しい」と所望して父に買ってもらったキーボードがありました。

99曲の音楽と99種の楽器音源内蔵のもので、何時間でも触っていられる物でした。
その楽曲の中から好みの音楽を自分で探して、見つけたのがこの子守唄だったのですが………



夫くんは曲もヨハネスさんも薄っすらとくらいで、イマイチ知らない様でしたwww



この、私の大好きな曲の一つであるブラームスの子守唄。

いくつか日本語訳がありますが、私は原曲の歌詞を直訳したものを自分なりにアレンジして歌っています。

夜泣きも一撃で沈んでくれる威力を持った素敵な子守唄(音)をありがとう!ヨハネス様!!!

しかし、歌入よりも鼻歌の方が次女さんは好みですね。

確かに、これから寝るぞ!

って時に、脳みそを使わせる様な言葉を取り入れた歌情報は不要かもしれません。

「ねむれねーぞ!!」

って、逆に煩わしく思う事でしょう。
鼻歌かオルゴールくらいでちょうどよいのです。
歌詞など気にしないでもおk。

そんなブラームスの子守唄ですが
なぜ日本語訳は原曲からかけ離れた歌詞なのかとずっと思っていました。

皆さんの中でもオルゴールやピアノで聴いたくらいのイメージで、歌詞はしっくりこないって人もいると思います。多分。恐らく。

私もキーボードでの音と楽譜から入ったわけですしね。

ただ私は、もし歌詞を付けるなら日本語でもヨハネスさんが引用した歌詞そのままの意味で、それでいて歌いやすくしたかった。


その結果生まれた二次創作(アレンジ)がこちら。



ねむれ、ねむれ
バラとクローブの
香りの中で
羽毛の中で
あすの朝の
望まれた時
神が降りて
声をかけるでしょう



まず、
【薔薇に覆われ
クローブを纏って】

このフェーズ。
これを曲に合わせ日本語的に語呂を修正した結果、花の話は重複している様なものだと思い
一行にまとめる事に。

そして覆われ囲まれ纏うと言うのは、この花々の香りに包まれると言う解釈で日本人には伝わるのでは無いだろうか?と思い加えたことで

「薔薇に覆われクローブを纏う」

情景、様子を表してみました。

次に
【上掛けの下に入って】

……これはちょっと、事務的過ぎる。
流石直訳!!と思ったけど一応翻訳を別途自分でもかけてみまして……

やはり事務的な事に変わりはありませんでしたのでwww

これを絵本や物語チックに考えてみて
まず浮かんだのは
「布団に潜る」「ベッドに潜り込む」
の様な言い回し。

よし、これなら…と思うのですが、
音楽の…音の数的に無理が生じます。
「クローブ」みたいに
何とかなる様なものなら良いんですけどね。

と言う事で、
これは「香りの中で」に合わせることも兼ねて思い切って端的な言い方にしてみよう!

と、思い妥協しました。
でもきっと、歌詞として伝わると思うんです。
お布団に潜って眠らせたい様子が。

ここまで、原作の直訳通りの進行をなるべく邪魔しない様に、日本語アレンジをしていると思っています。

つぎ。
【明日の朝は、神様のおかげで、あなたは目覚めるでしょう】

何とも宗教的な言い回しではありますが、これはこれでロマンチックで綺麗なんですよね。

私の方でも翻訳かけてみた結果は似たり寄ったりでしたが、「神が望むなら明日の朝あなたは目が覚めます」と言う言い回しもありました。

なので、両方の直訳を総合した
この部分全体としては

【神のみぞ知る時間の中であなたが自然に目が覚めるまで、たっぷりと眠りなさい】

と言う意図を汲んでみました。

「神が望むまで寝ている」「神様が起こしてくれる」という直訳は、なんと特別でなんと優しく、そしてなんと素敵な言い回しでしょうかと。

親にとってあなたは特別な存在なのよという意味を込めて歌えるものです。
是非、別の言葉に置き換えたりなどせず、崩さずに取り入れたかった。

が、しかし。
やはり音の感じ感覚的に神様を前に持ってくるのがキツかった……っ!
仕方ないので、ほんとーーーに、意味合いは遠く離さず与えられた単語で縛り、心苦しく思いながらも創作しました。

従来の日本語版のブラームスの子守唄よりかは違和感は私の中では無くなり、消化されています。
だって、原曲歌詞そのままの単語を借りて創作したのだもの。

独自訳とかじゃなくて、なるべくその原曲の情景を浮かべられる様に考えたかったのだから。

二次創作は自己満足のために生まれるものなので、私が納得出来ればそれで良いのですよ。
で、
やっぱり二次創作をするならば
原作の世界観を崩しちゃあーいけないんですよ。
と言う、ヲタ心。